15「悪の言霊と動物霊」 平成28年10月

私が父に料理を皿に注いであげなかったことで父が機嫌を悪くしたので、かわいそうなことをしてしまったかなと思いましたが、その日の夜父はまたとんでもない狂人と化しました。夕方飲み屋さんに行ってお酒を飲んできたようで、最初は機嫌よく喋っていましたが、急変し暴れ出しました。「お前は人間のクズだ」と叫んでいました。私もカッとなって「人間のクズはお前だろうが」と言い返したくなりましたが、暴力を振るわれたくなかったので我慢しました。父を落ち着かせて晩ご飯を用意したら父は箸を持ったまま私に掴みかかってきました。今までよりさらに狂暴になっていました。暴れる父からなんとか箸は取り上げましたがおもいっきり髪を引っ張られ、顔面に唾をかけられました。腹が立ち一回だけ父の背中をバシッと叩いてご飯を食べるように促しましたが、父はさらにまたキレました。父に倒され、お腹を足で踏まれました。妹は仕事で家にいなかったので誰にも助けを求めることができず、抵抗すればそのまま足でお腹を踏みつぶされると思ったので抵抗せずに力を抜きました。そしたら父が足をどけたので、立ち上がり父にご飯を食べるように促し私は隣の自分の部屋へ行きました。私は父に対する怒りでいっぱいでした。同情の余地なし、もう許さない、精神病とアル中が治ったら土下座させてやると思いながら隣の部屋から父の延髄に向けて浄霊をしました。十五分ぐらいずっと延髄の浄霊を続けました。父はそのまま精神状態が落ち着き、大声を出すこともありませんでした。

次の日の朝も父は落ち着いていましたが、私はもう前日の父のやったことが許せず父には一言も声をかけず、目も合わせませんでした。本来なら私がそんな態度をとれば父はまた発狂して怒鳴り狂っていたはずですが、そんな様子はありませんでした。父に憑依していた龍神が抜けたんだと思いました。昼間私は子供を連れて出かけ、私が帰ってくると父は何も言わず静かに家を出て、倉庫に行きました。父は畑や庭仕事の合間にいつも倉庫で音楽を聴くのが日課でよく昼間からお酒を飲む時も倉庫で飲んでいました。その日は父は飲み屋さんには行かずずっと倉庫にいて、夜になったらビールを冷蔵庫から取りに何度か台所に来ただけで一向に部屋に入ってこようともしませんでした。息子が父に声をかけていましたが、父に荒れた様子はなく、私が電気を消して寝静まったのを確認して父も家の中に入って来て布団を敷いて寝たようでした。自分がやったことを反省しているのかなと思いました。

その日は妹も帰りが夜中で、次の日の朝妹が父に優しく話しかけると父はまた調子に乗って私や母や祖母の悪口を言いだしたので私はまたかなり苛立ちました。いつも父が私に対して言う「汚い女」という言葉などを息子が真似するようになっていて、その日も息子が私に向かって「汚い女」と言ってきたので、カッとなって息子を叩き、「じいじの真似して汚い言葉を使わないの」と怒鳴ってしまいました。父に対する怒りを子供にぶつけてしまいました。そして、また父がしゃくにさわることを言ってきたので私もキレて「おととい自分がどれだけ卑劣なことをやったか分かってるの?」と聞くと「お前が汚い人間だからだ」と返され全く反省の様子がなかったので、「髪の毛引っ張られたりお腹を蹴ろうとされたりして、ものすごく腹が立ってるから同じことするね」と言ったら父は「どうぞ」と言ってきました。多少は悪かったと思っていたんだと思います。髪の毛を引っ張りたくても父は短髪なので引っ張ることができませんし、倒されて足でお腹を踏まれた時も力を入れられたわけではないのでお腹に仕返しするわけにもいかず、代わりに頬を平手打ちしたいと思いましたが、後味が悪くなるので我慢して父の腕を思いっきり叩きました。妹には「何なのこの親子」とあきれられましたが、私は仕返ししないと代わりに息子に当たってしまうので腕を叩くだけでは正直物足りなかったんですが、ある程度父への怒りが収まりました。このぐらいで許してやるからありがたく思えよというぐらいの気持ちでした。

私の父への暴言に、女なのに乱暴だなと思う方もおられるでしょうが、このぐらいの強気な気持ちがないと精神病とアル中で大きな怒鳴り声で猛攻撃をしてきて暴力を振るってくる父との生活は耐えられなかったと思います。弱ければ自分がまた精神障害を引き起こすだけだったと思います。酷い目にあっても「このやろう」と思うぐらいの精神面の強さがないと乗り越えられなかったと思います。ですが、実際に暴言を口に出してしまうと自分が曇りを作ってしまうということも体感しました。憔悴しきっている時に「もう刺したい、もう死んでほしい」と何度も思いましたが、「死ねばいいのに」とぼそっと声に出した瞬間ここぞとばかりに副守護神か自分に憑依している動物霊かが暴れ出し、自分が邪神の思うがままに操られそうになっていくのが分かりました。心で思うことは仕方なくても口に出すと危険なんだと分かりました。