28「メシヤ教の冊子を読んでまた発狂」 平成28年12月

父の私への猛攻撃がなくなったものの、相変わらず父は空気が読めず近所の方に不快な思いをさせてしまう行動をしていたので父にそれを指摘すると父はまた機嫌を損ね、結局また大声で怒鳴っていました。そして、不眠にも陥り夜中もブツブツ言ったり大声を出したりしていました。父が朝拝や夕拝の時にスイッチが入って怒り狂い出す姿を嫌というほど見てきており、毎日アルコールを飲んだ状態で参拝の先達をされるのも私も不愉快だったので、十一月ぐらいからは父と一緒に夕拝はしないようにし、父が夜ソファーで寝ている間に一人で参拝をするようにしていました。

十二月二十六日、久しぶりに仕事が早く終わって早く家に帰って来た妹が父に「お参りしようか」と声をかけ家族みんなで夜参拝をしました。相変わらず昼間からお酒を飲んでいた父は善言讃詞を奏上する時も少し酔いが残っている状態でしたが、メシヤ教の『祈りのしおりによせて』 の楳木先生が書いた文章を読み出したとたんまた発狂してしまいました。その後の晩ご飯もせっかくの鍋料理だったのに父がずっと発狂している状態だったのでぶち壊しでした。父は発狂して怒鳴り続けながらも一緒にご飯は食べていました。発狂する父の目を見てしまうと私も怒りが爆発してしまうので、父が怒鳴り続けている間は一切父の目を見ずにご飯を食べました。

そして、父は晩ご飯を食べ終わる頃にふと我に返って怒りも収まっていました。元の状態に戻った父に対し私はここぞとばかりに「おかえり。どこの世界に行ってたの?」と嫌味を言いましたが父は機嫌がよく、そのあとソファーで寝だすとまた少しおかしくなって一人でブツブツ怒りをつぶやいていました。楳木先生のことを崇拝している父が激怒することを恐れ、メシヤ教刊行の『祈りのしおりによせて』や『入門と奥座敷』を父が参拝時に読むことを止めずにきましたが、発狂の原因になっているものをいつまでも読ませるわけにはいかないと思い本棚に入っているものも含め『祈りのしおりによせて』、『入門と奥座敷』、『浄霊』の本を隠しました。メシヤ教刊行の『文明の創造』と『主神様とメシヤ様』のはしがきも楳木先生が書いたものなので、それを読ませるわけにはいかないので困りました。人間はいつ道を踏み外し邪神に隙を突かれてしまうか分からないので神様の書かれた書物にはしがきを入れてしまうのはよくないなと思いました。

楳木先生が書かれた冊子はすべて隠してから仕事へ行き、変化が起こることを期待しながら仕事から戻ると父の姿がありませんでした。父は近所の飲み屋さんにしょっちゅう飲みに行きますが、酔い始めるとお店の方がすぐ家に帰らせるようにしてくれていたのでたいてい六時半から七時頃には家に帰ってくるのにその日はなかなか帰って来ませんでした。正直私は今日こそ天に召されたんじゃないかと期待していたんですが、父は八時頃酔っ払って帰って来ました。そして、また大声で怒鳴り散らかし、台所に置いていたお墓に持って行く正月用の花を床に投げつけてめちゃくちゃにしていました。私に暴力までは振るわなかったものの怒鳴り狂いながら三度私の部屋の襖を開けて唾を飛ばしてきました。人間のくずだなと何度も何度も思いました。

私が夜一人で参拝した時に楳木先生が書かれた『浄霊』の冊子がありました。父が別で持っていたようです。『浄霊』の冊子はすべて楳木先生が書かれた文章です。楳木先生が書かれた冊子は全部隠したと思っていたのにまだあったのかと落胆しました。私が冊子を隠したことに腹を立てた可能性はありますが、おそらく父は『浄霊』の冊子を読んでまた邪神との霊線が強まり、お酒の量も増え大暴れしたんだと思います。父の卑劣な行為に腹が立ち、ロープで縛って身動きがとれないようにしてやりたい、自分が考え得る限りの仕返しをしてやりたいと思いました。殴ろうかとも思いました。父は傷めた背中の骨もまだ治っていなかったので直接背中を叩かなくても掴みかかればダメージを受けたはずです。掴みかかってやろうかと思いましたが、それでは私も父親と同じくずになってしまうと思い我慢して耐えました。『浄霊』の冊子は見つけてからすぐにまた隠しました。父が激怒することを怖れていたんですが、冊子を隠して父が荒れたりすることはなかったので一安心しました。

私の「今日こそ天に召されたんじゃないかと期待していた」という言葉に精神病者との苦しい生活を送ったことがない方が読めば驚き、反感を持たれるかもしれませんが、父から猛攻撃を受けてきたこの約一年の間、特に私が実家に戻ってきた九月末からは父の帰りが遅くなるたびに「もしや天に召されたんじゃないか」と期待していたのも事実です。何としても父の精神病とアルコール依存症を治したいという気持ちで実家に戻ってきたものの猛攻撃を受けながら毎日生活をしていると「早く死んでほしい」「早く天に召されてほしい」という気持ちが頻繁に湧き起こりました。

妹がネットで精神病の人は薬の副作用で心筋梗塞になって亡くなる人が多いというのを読んだそうです。私の父は薬は飲んでいないので心筋梗塞で亡くなることはないかもしれませんが、もし精神病の人が亡くなった場合どうなるのかということを考えてみました。人は病気で亡くなると霊界に行っても病気のままだそうです。精神病の人はおそらく亡くなっても自分が亡くなったという自覚を持つ人は少ないかもしれません。亡くなった自覚がないままかもしくは救いを求めて霊線の繋がりがある身内や近親者に憑依すれば憑依された人もその霊と同じように精神病の状態となり、薬の副作用で心筋梗塞で亡くなった霊ならパニック障害も併発することになるんだろうと思います。もしくは生前恨みを持った人間に憑依し苦しめるかもしれません。精神病の父の姿を見てきて絶対に自分はこんな風にはなりたくないという思いがあるので父が死んだあとのことを考えれば父を精神病の状態のまま死なせるわけにはいかないなと思いました。