75「真夜中の大発狂と新たな決意」 平成29年11月

十一月二日、その日は半月ぶりに父が外で大声を出しました。その日父は近所の飲み屋さんに飲みに行き、九時頃帰ってきた時に庭ではなく道路で大声で叫び出しました。外から父の大声が聞こえた瞬間私もすぐ部屋の電気を消しました。そして心臓がばくばくする中、父に向けて浄霊を始めました。ですが、すぐに発狂が収まる様子ではなかったので、また髪の毛を引っ張られて暴力を振るわれないように急いで髪の毛を束ね、父を家の中に入れるため息子を連れて外に出ようとしました。すると、父の発狂も収まり父が家の中に入ってこようとしていたので息子と急いで部屋に戻り、息子を布団に入れ、声を出させないようにして、父に私が家にいることを意識させないよう部屋を真っ暗にした状態で父への浄霊をしました。また父が大発狂することを警戒しましたが、その日はそのまま静かにしていました。

次の日の十一月三日、仕事を終え息子を学童に迎えに行き家に戻ると、父は居間のソファーでおとなしく寝ていました。その日は安心して眠れるかと思っていたら夜中に父がまた大発狂しました。夜中の一時半、ソファーから起きた父はそのまますぐ庭に出て行き、また近所の方への暴言を大声で叫び出しました。真夜中の大発狂で私も心臓が飛び出すほどの驚きと恐怖に襲われましたが、急いで庭に出て行き父を家の中に入れようと一生懸命父の腕を引っ張りました。ですが、発狂する父の力はやはりとても強く、なかなか家の中に入れることができず、真夜中に父の恐ろしい大声が近所中に響き渡りました。

どうにか父を家の中に入れたあと、その日私は父に土下座をしてみせました。私が土下座をすれば父の怒りの感情が少しは収まるだろうと思ったからです。そして、いつもなら父が発狂して大声を出している間は私は自分の部屋にこもるか、家の中を追い回される時は父に見えない場所にいてそこから父に向けて浄霊をするんですが、その日は父の発狂が収まるまでずっと父のそばに立っていました。途中また唾もかけられましたが、それでも黙って父のそばにずっと立っていました。いつもなら父に対し、恐怖とともに殴りたくなるぐらいの怒りの感情が込み上がるんですが、その日は違いました。寝る前に自分の額を自己浄霊していたからでした。額を清めていたことにより怒りを抑えることができ、普段私の口からは出てこない「お父さん」という言葉が出てきました。父が大発狂を起こすようになって以来私は父が発狂している時には私も怒りが込み上がり、父のことをおまえ呼ばわりしていました。発狂くそじじいと言ったことも何度もあります。発狂する父にそんな言い方をすれば余計に父が怒鳴り狂うということは自分でも分かっていたんですが、それでも私も感情が抑えきれず、父をおまえ呼ばわりして父に対し上から目線の物の言い方をしてしまっていました。なので、久しぶりに額を自己浄霊して自己浄霊の大切さが分かりました。

十一月四日、仕事を終え家に着いた時に父が名指しで暴言を吐いている近所の方に出くわしました。話を聞くと、二日前の夜十時に父が道路で大声で怒鳴っていたのはその家の方ともう一人父が名指しで暴言を吐いているその隣の家の方の家の前で怒鳴っていたそうでした。父はありもしないめちゃくちゃな妄想でその近所の方の悪口を大声で叫びます。文章に書くことができないぐらい卑劣で汚い言葉、卑猥な言葉を叫びます。その方やご家族の怒りや恐怖のことを考えると本当に本当に申し訳ない気持ちです。その方には何度も父のことを福祉課などに相談に行くように言われていました。近所の方達は本当に親切でいい方達ばかりですが、おそらくみんな早く父を精神病院に入れてほしい、平和に過ごしたい、夜もゆっくり休みたいと思っているはずです。自分が父から暴力を振るわれることよりも、父が家の中で怒鳴り狂うよりも、父が外に出て近所の方のことを名指しで大声で怒鳴ることが何よりも一番辛いです。早く御守護いただきたいとメシヤ様に祈るばかりでした。

どうすれば父の精神病が治るのかいろいろ考え、出てきた答えは東方之光の理事長、幹部の方々にメールを送るということでした。私にはやらなければならないことがまだあったということを思い出しました。父がとてつもなく恐ろしい精神病になったのは平成二十八年の一月末のことで、それはメシヤ教に邪神界の三巨頭が集結し、邪神による御神業の妨害であったことが分かりました。楳木先生には鬼が憑依し、私の父にはとてつもなく強い力を持った龍神が憑依し、狐はミクラタナの神様と偽って霊憑りを始めました。邪神による霊憑りを信じてしまったメシヤ教代表の楳木先生に霊憑りから目を覚ましていただくようにメールを送りました。そして、メールを送るという行動を起こすことによって御守護がいただけるんじゃないかと期待をしていました。ですが、それでも父の精神病が治ることはなく、父の精神病はメシヤ教だけではなく東方之光を操る邪神からも霊線を通じて操られていたんだと分かりました。それが分かったのは今からもう何ヵ月も前のことです。ですが、その時点では大きな組織のトップの方々に教団の間違いを指摘するなんてとてもじゃないですが私にはできないと思っていました。ですが、父がとてつもなく恐ろしい精神病になってからのこの一年九ヶ月、この世の地獄を味わい私ももう恐いものなんて何もないと思えるほどの境地に達し、東方之光の理事長、幹部の方々に伝える決意をしました。