26「メシヤ教脱会」 平成28年12月

父に浄霊する気力もなくなり、あとはもうメシヤ教を脱会し、邪神との霊線を断つしか方法がないと思いました。私は去年の箱根での御降臨祭を最後にメシヤ教の本部の参拝にも行っていませんが、父は毎月一人で大分までの参拝を続けていました。邪神に呼び寄せられてしまっているように思えます。精神病の父が往復九時間の車の運転中いつスイッチが入ってしまうかわからないので、暴走して事故を起こしてしまわないかということを私も妹も心配しました。十二月には児童扶養手当も入り、十一月分の給料も入り、妹も一部お金を出してくれると言ってくれているので、給料日の翌日の十二月十六日の自分の誕生日に切りよく未払いだった御神体奉納金の残りの十三万円を現金書留で送って、メシヤ教を辞めるつもりでいます。私がメシヤ教を辞めるだけでなく、父自身が辞めなければ霊線を断つことはできないので、できれば妹と父も一緒に辞めさせたいと思っていますが、妹がどうするのかはまだ分からず、父にいたっては説得のしようがないので、私がメシヤ教を辞めて父がどう変わっていくか変化を待とうと考えました。

十二月に入り、父との生活で自分が疲れきってしまって父に浄霊する気力もなくなっていましたが、自分の体を自己浄霊することで心も体もいくぶんまた元気になり、夜お酒を飲んだ父がソファーで寝ている時に久しぶりに父に浄霊を取り次ぎました。副守護神に向けてお腹の浄霊をしても父は何の反応もありませんでしたが、鼻と口の間にいる猫霊に向けて浄霊しだすと父はパッと目を覚まし浄霊を嫌がりました。浄霊を嫌がられたら困るので私もすぐ違う箇所を浄霊し父もまたすぐ眠りましたが、もう一度鼻と口の間を浄霊しだすと父はまたパッと目を覚まし浄霊を嫌がりました。見えない霊に向けて浄霊しても本当にここに猫霊がいるのかとやはり疑問はあったんですが、その時にやっぱり間違いないと確信しました。絶対に猫霊を萎縮させて父のおかしな考え方、行動をまともな人間らしい考え方、行動に変えさせたいと思いました。本来は動物霊がどこに憑依しているのかは分からなくても首周りや延髄付近の毒素を溶かすことによって頭脳への血流が良くなり動物霊の支配力も弱まりますが、憑依箇所を見つけた以上何十年も父に憑依してきた猫霊の化けの皮を剥がしたいという気持ちがありました。メシヤ様の御教えでは固結に憑依する狐霊が浄霊でどんどん下に下がって出て行くという内容がありましたが、猫霊の場合は浄霊をすれば憑依の場所を変えて行くのかそれとも動かないのかという疑問がありました。何度か鼻と口の間の浄霊を試しましたがあくびが止まらず、猫霊は憑依の場所を変えず、浄霊によって萎縮していくようでした。

十二月に入ってから変わったことは父の私への攻撃がほとんどと言っていいほどなくなり、私に対して父がにこにこ笑顔を向けるようになったことでした。大声を出すこともなくなりました。飲み過ぎて夜ソファーでうたた寝をしている時にスイッチが入ってまた私を中傷するようなことを言い出し始めた時も私が隣の自分の部屋から出て父の前に現れるとまた機嫌良くなってにこにこしだしました。私を攻撃してくる父に憑依する動物霊の力が十一月よりもさらに弱まっていると思いました。

十二月十三日、その日は雨で父は一日中家の中にいてお酒を飲んでいたんだろうと思います。私が仕事を終え息子を幼稚園に迎えに行って家に帰り着くと父の様子がおかしく、その日父は久しぶりにまた怒鳴り狂って大暴れしました。家具もめちゃくちゃに倒され、何度も唾をかけられ、物も投げつけられ、掴み合いの喧嘩になりました。父よりも力が強い妹が家にいれば父を押さえることができたんですが、妹はまだ仕事から帰っておらず私も命がけでした。痛い思いをしたのは私の方ですが、その日はわざと爪を立てていたわけでもありませんでしたが、父の手の甲からは血が止まらず、血だらけの手で次の日仕事に行けなくなるんじゃないかと思うほど強い力で両手首を掴まれ、なかなか振り解けず、両手首を掴まれたまま長い時間めちゃくちゃな妄想で怒鳴られ続けました。あと三日の辛抱だと思いました。

その次の日は暴力を振るわれることはなかったものの父の精神状態は悪く、あと二日の辛抱、あと一日の辛抱と耐えました。そして、十二月十六日、普段よりも早い時間に家を出て郵便局で未払いだった御神体奉納金を現金書留で送り、楳木先生にメールで報告をし、そして仕事へ向かいました。やっとメシヤ教を辞めることができ晴れ晴れとした気持ちでした。その次の日には御神体が輝いて見えたと妹が言っていました。

私がメシヤ教を辞めてから起きた変化は約十一ヶ月続いた父の私への猛攻撃がなくなったことです。怒り狂い出しても私に暴力を振るってくるまでにはいたらなくなりました。とはいえ父は相変わらず毎日お酒を飲み、酔っ払うと副守護神の天狗が威張り出し、伯父伯母に対する批判、暴言は相変わらずで、攻撃のターゲットもこれまでより増え、伯父の弟夫婦に対する批判や暴言も始まりました。何年も前の伯父の弟夫婦とのやりとりで気に食わなかったことが脳裏に蘇ってきたようで、自分がバカにされたという思い込みがあって、それに対する怒りが収まらず怒り狂っていました。父は元々が妄想性パーソナリティ障害という病名も当てはまる人なので、根本を治していかないとダメだなと思いました。

私がメシヤ教を辞めて二、三日経った晩、父は知り合いの人と飲みに行き、夜遅くにタクシーで泥酔状態で帰って来ました。泥酔して玄関先で倒れているのを妹が見つけ家に入れようとしたら父は玄関でひっくり返り、玄関の床の角で背中を強打していました。おそらく背中の骨にひびが入ったんだと思いますが、強打した時には泥酔状態で布団に入ってからも腕を何度も振り上げながら私への暴言を吐いていましたが、翌朝目が覚めた時には起き上がるのも大変なぐらい痛がっていました。