2「父親へのストレス」 平成28年10月

私の父はアスペルガーで、私が物心ついた頃から見てきた父は妄想性パーソナリティ障害という病名もぴったり当てはまり、そして、頭に帯状疱疹ができた時に薬を飲み統合失調症となりました。幻聴や妄想を伴い、毎日大声で伯父伯母に対する暴言を吐き続けました。東方之光教団では天津祝詞を上げませんが、私が父に毎朝朝拝で天津祝詞を上げるように勧め、父は幻聴が治るという御守護をいただきました。幻聴がなくなり恐怖心から解放された父は活力を取り戻し、それまでずっと家の中でじっとしてばかりいたのに外に出て活動するようになりました。ですが、幻聴は治ったもののなぜかありもしない妄想や被害妄想はなくなりませんでした。そして、父は昼間からビールを飲み、夕方になると近所の飲み屋さんに行き泥酔状態で帰ってくることがたびたびありました。父はアルコール依存症になっていました。

人がアルコール依存症になる原因はストレスが関係していますが、父のストレスは私が原因の一つにもなっていたんだと思います。我が家は今何ヶ所も雨漏りがあります。二年前の冬に私が離婚して実家に戻ってきた時にはすでに雨漏りは始まっていました。私が離婚する時に夫からもらっていたお金で一番雨漏りがひどい部分だけでも早く修理をしていればよかったんですが、私は雨漏りの修理は家の主の父親がやるべきことだと思い父親に修理を早くするように何度も頼んでいました。ですが、父はお金がなかったようでいっこうに動かず、ついに梅雨の時期に入り雨漏りで天井も崩れ出し、床にバケツを置いて雨漏りをしのぐようになりました。ローン払いでもいいから早く雨漏りの修理をしてほしかったんですが、父が雨漏りの修理をしなかったのは、雨漏りの原因が親戚の仕業だという妄想があったせいでもありました。お金のない父に対し私がしょっちゅう雨漏りの修理をするように言ってしまっていたので、ストレスが溜まり雨漏りが親戚の仕業だというありもしない妄想が起こってしまったんだと思います。

妄想がおこらず精神状態が安定しだした時に父が屋根に上りある程度は瓦も変えましたが踏むだけで瓦が割れてしまったり土台自体にも不備があり、素人の父にもなす術がなかったようです。私が離婚した時にもらっていたお金も梅雨の時期にはすでになくなっており、自分で屋根に上って瓦を直したり屋根裏に上がって天井の修理をするなんてことも私にはできず、私のストレスも半端じゃありませんでした。父に対してもしょっちゅう飲みに行くお金があるならそのお金を雨漏りの修理代に回してくれればいいのにと私もイライラしていましたが、父にはそんな考えは全くないようでした。そして、ある程度年金ももらっているのに上手なやり繰りができず借金をしている父に腹が立ち、なんでお金がないのかと聞いたことが何度もありました。その度に父は激怒していました。私はお金がないことを責めているわけではなく、何にお金を使って借金しているのかを知りたくて聞いているのにお金の話をすると父はすぐキレだしました。借金の理由さえ話してくれれば私はそれ以上聞かず「一緒にがんばってお金貯めて雨漏り直そうね」と言えていたと思いますが、なぜお金がないのかと聞く私も悪かったんですが、聞くといつもキレるだけで何も答えない父に腹が立ち、私もストレスが溜まる一方でした。

そして、私の地上天国祭での発表後、近所に住む伯母の家に怒鳴りこみに行くことがなくなったあとも父は被害妄想やありもしないおかしな妄想がずっと続いており、伯母一家のことがいつも頭から離れず、散歩のついでなのかは分かりませんがのぞきに行くかのように毎日のように伯母の家の前を通り、車で出かける時も遠回りになるのに伯母の家の前を通って様子を伺っていました。警察に通報されてもおかしくないレベルでした。怒鳴りこみに行くことよりはマシになりましたが、それをされる側にとってはどれほどの苦痛や恐怖を伴うか、伯母一家には本当に申し訳ない気持ちでした。父が人の家をのぞきに行く、監視に行く行為をなんとかしてやめさせたくて浄霊に取り組みました。浄霊を何度かしていくうちにだんだん父本人が自分がやっていることがおかしいことだという自覚が起きていく様子が伺えました。なんでうちの親は次から次におかしなことばかりするんだろうと悩みました。

そして、他にも私にとってかなりのストレスになっていたことがあります。それは、三年前に統合失調症の幻聴が治まって以来活動的になり、父は庭仕事を始めるようになったんですが、父はとんでもないことをやり出しました。庭にあった椿やら名前は分かりませんが紫の実がなるきれいな木などいろいろ植えてあった木々を父はほぼ全部掘って捨ててしまいました。そして、庭にセンスの欠片もない花壇や畑を作り出しました。庭の木々には私も妹も見ると心が癒されていたのに大きな木を残してそれ以外の綺麗な花が咲く木々を全部捨てられてしまいとてもショックでした。今は前庭の一部は芋畑になっています。活動的になったのはいいことだったんですが、美的センスが全くなく、家族の意見も何も聞こうとせず、庭をめちゃくちゃにしていく父にはうんざりしました。

そして、庭の桃の木の根が土の中に埋まっているパイプに当たっていたのがきっかけだったんだと思いますが、父は土を掘り返し木の根にそって木の根を囲むようにセメントを作り出しました。そして、その次には玄関先の庭の土を掘って土の中に埋まっているすべてのパイプの周りをセメントを作って囲むという訳の分からないことを一生懸命やり出しました。パイプの周りにセメントを作りだした理由は、木などを植えた時に木の根がパイプに当たらないようにするためなんだと思います。パイプがあるならそこに木を植えなければいいだけの話なのに父はパイプの周りの土をすべて掘り起こしてパイプに沿ってセメントを作っています。我が家は前庭も裏庭も全く意味のない奇妙なセメントだらけになっています。そして、セメントを最初に作り出した時から二年も経つのにいつまで経ってもそのパイプとセメントと桃の木の根の上に土をかぶせようとしません。父は仕上がったセメントに満足し、自分の力作をそのままにしておきたい、人に見せたい、自慢したい、誉められたいという気持ちがあるんだろうと思います。元々土の中で通っていた大小いくつかのパイプがもう二年も剥き出しの状態になっています。父はパイプの周りにセメントを作ることを「基礎」なんだと独自の理論を言っていて、「そんなことをしても意味がないよ」と言うと激怒するのでずっと我慢してきました。

誰にも理解できない全く意味のないことを父本人は得意気になってやっていて、私が疲れて仕事から帰って来た時に父が一生懸命その意味のないセメント作りをして庭を破壊していく様を見ると私も苛立ちが募るばかりでした。へんてこな花壇にもがっかりします。私は実家を浄霊を求めて来られる方達の拠点の場にしたいとずっと思っていたのにとても人様には見せられない酷い庭になっていきました。精神状態がおかしい父の視点や考え方は周りとの調和を考えながら物を作り上げる本来の人間に備わった能力が大幅に欠けています。

センスがなく酷い状態になっているのは庭だけではありません。家の中の物も同じです。以前台所や風呂場を白蟻にやられてしまったことがあり、それ以来父は家具などを白蟻にやられないようにすることだけに思考が偏ってしまい、部屋の家具はめちゃくちゃなセンスのものになっています。床や畳の上に木製の物を直置きすると白蟻にやられるという考えが強すぎるせいで食器棚もステンレスの棚の上に木製の食器棚を乗せています。とてもひどいセンスです。玄関の靴箱も捨てられ、扉も囲いも何もないステンレスの棚に変えられ、靴は全部埃をかぶっています。父に意見を言っても父は激怒してしまうのでどうにもなりませんでした。