150「父の借金」 平成30年4月

父が半年間入院することになりましたが、貯金など一切ないのでその入院費は私にも妹にも払えません。当然父の年金から支払うつもりでいます。妹が父の通帳を見てみると、父は銀行から三十万借り入れをしており、四月に入った年金でいったんは全て返済してありました。銀行から借り入れをしたお金を年金が入ると全て返済し、そのあとまた銀行から限度額の三十万借り入れをするという生活を父はずっと続けてきたようです。いったん全額返すことを繰り返すことによって借り入れの限度額を増やすことができるそうなので、そういったやり方をしていたようです。お酒代をなくせば三十万の借金は早くに返済できていたはずですが、アルコール依存症の父にはそんなことできるはずもないので、入院させてよかったと思えました。

病院に入院してから一ヶ月ぐらいは家族は面談ができないと聞いていたんですが、父の精神状態が落ち着いているため、攻撃のターゲットになっている私はもちろん父に会うことなんてできませんが、妹は父が入院して四日目には面談をしていました。父は妹に「俺を騙したな。入院するならいろいろ準備もあったのに」と言ったそうですが、特に妹に恨みを抱いた様子はなかったようです。そして、父から銀行のカードと通帳を持ってくるように言われたようです。父はクレジットカードでお酒や食べ物を買っており、その支払いや携帯代などの支払いがあるため、銀行からまた限度額の三十万借り入れをし、支払いの引き落としがある別の金融機関の口座に全額入れるように指示されたそうです。

入院には初期費用で五万支払わなければならならず、毎月の入院費用もまだ金額は分からないものの父の年金からでないと支払いができないのに父には借金しかありません。妹に父の怒りをかわないように父を説得して父の年金から入院費を払うように話をしてもらわなければなりません。父が発狂して壊した玄関のガラスやトイレのドア、襖、殴って何ヵ所も空いた壁の穴など修理しなければならない所もたくさんあります。雨漏りも何ヵ所もあるので壊れた屋根瓦も変えなければなりません。修繕費用にそうとうお金がかかりますが、父の年金からでないと修理もできませんし、父のやった後始末を私が自腹でやる気も経済的余裕も全くありません。父がいなくなっても悩みは尽きません。