55「瓦の補修、高所恐怖症克服」 平成29年5月

五月二十一日、その日は日曜日で天気も晴れだったのでその日は屋根の瓦の補修をすると数日前から決めていました。我が家は私が離婚して実家に戻って来た二年半前からすでに雨漏りが始まっていて、業者に屋根の修理を頼むお金もなく、不器用で精神病でもある父には直すこともできず、私自身も屋根に登るなんて恐ろしいことはできず、雨漏りのする所にバケツを置くだけに留まり、天井は雨漏りでどんどん崩れ、カビで真っ黒くなっていて私はどうすることもできずただただイライラしてばかりいました。それを去年の十一月に妹が屋根に登り割れた瓦の補修をしてくれました。屋根裏にも上がって屋根裏に溜まった雨水の掃除もしてくれました。頼もしい妹に私も本当に感謝でした。ですが、瓦が割れて天井に雨漏りしているところがまだいくつか残っていたため梅雨がくる前に今回は私が屋根に登ることにしました。

日中は息子と妹と出かけ、夕方家に戻った時にちょうど飲み屋さんに行こうとしていた父と出くわしました。その日父は奇跡的にアルコールを全く飲んでおらず、屋根に登って命綱のためのロープを準備してくれました。船乗りだった父はロープのくくり方も上手でその時ばかりは父が頼もしく思えました。脚立もロープでしっかり固定してくれていたので安心して登ることができました。我が家は御神体を祭る部屋の天井も雨漏りしていたのでまずそこの瓦の補修をしようとロープを握りながら屋根の天辺まで登りましたが、自分でも驚くほど全く恐怖心がありませんでした。小さい頃は高い所への恐怖心はほとんどなかったのに大人になってから高所恐怖症になってしまい屋根に登るのも本当はものすごく怖かったんですが、登ってみたら意外と平気で屋根の天辺から見下ろす景色もきれいだなと思えました。

本当はその日は午前中のうちに屋根に登って瓦の補修をする予定でしたが、父にロープを張ってもらいたかったのに父が出かけてしまったため予定を変更して日中出かけ、車の運転中はずっと頭を自己浄霊していました。そして、屋根に登る直前に背中の脊柱の真ん中の右側部分がうずいたので恐怖心が起こらないようにその部分も自己浄霊していたんです。しっかり浄霊してから屋根に登ったため恐怖心もなく瓦の補修ができました。