328「彼の悪行」 令和4年2月

二月八日になりました。今日は彼について今までまだ書いていなかった話を書きます。

彼はとても破天荒な生き方をしてきた人間です。幼少期から数え切れないほどの喧嘩をし、また交友関係も広く目立ちたがりなタイプだったんだろうと思います。気が弱くおとなしかった私とは真逆のタイプの人間です。中学入学早々先輩から喧嘩を売られ先輩を叩きのめしたそうです。その仲間も次々に負かしていったそうです。そしたら彼の友達がリンチされてしまい、これじゃあもう学校には行けないと思い彼は学校には行かず年上のチンピラとつるむようになったそうです。そして、おそらく窃盗品なんでしょうが、彼は服をネットで売らされたりしていたようです。詳しいことまでは聞いていないんですが、おそらく彼はそのチンピラとつるんでいた期間にたくさんの悪行を見たでしょうし、彼もまた悪に手を染めて悪いことをしたんだろうと思います。

ただ彼はそういった悪の世界に片足を突っ込んでいってしまったもののヤクザの世界には入りたくないと思ったようで、彼はそこから離れ学校に行くようになったそうです。彼の破天荒なところは学校に再び通うようになってそこから今度は中学校の生徒会長になったことです。真面目な生徒会長ではなく、問題をいろいろ起こし自分のやりたいようにやる生徒会長だったんだろうと思います。

そして、彼は高校は工業高校だったんですが、話を聞く限りそこでもやりたい放題のことをやっていたんだと思います。ですが、彼はいざという時にはしっかりする男なんだろうと思います。今までいっぱい悪いこともして親にも散々迷惑もかけたので人のためになる仕事をしたいと考え自衛官になると決め、それまでまともに学校にも行っていなかった彼が毎日猛勉強をしたそうです。頭が悪かった彼は小学生の問題からやり直して勉強したそうです。

そして、彼は香川で自衛官として五年勤務したそうです。おそらくそこでも彼は自衛官らしからぬ悪さをいろいろやっていたんだろうと思います。そして、今までにもう何度も書いていますが私生活においては彼は壮絶な結婚生活を送ることになりました。そして、結婚生活の苦しみと仕事中の足の骨折が原因でうつ病となり彼は自殺をしようとしました。その後彼は自衛官を辞め、離婚もしました。ですが、彼は離婚後一年は香川にいたそうです。彼の別れた奥さんに子供を育てられる能力がないと考えていたからだそうです。彼は離婚後香川の造船所で一年間働いたそうです。時折子供の様子も見に行っていたようです。その当時彼は月に十万養育費を払っていたそうです。「子供が食いっぱぐれないように」という思いだけで生きて働いていたそうです。造船所では入れ墨が入った人が多くいたようで、喧嘩もよくあったようです。彼には入れ墨はありませんが、元々喧嘩早い人間なので造船所に入って早々問題を起こしたようです。彼はうつ病になり、自殺も失敗し、離婚して子供とも離れ、いつ死んでもいいと思いながら生きていたようなので喧嘩の相手も本気で殺そうとしたようです。夜たまたま出会った相手と喧嘩になり骨折して完治していなかった足がもつれて転び、相手に顔面をノコギリで切られたそうです。その相手も造船所の人間だったようで、相手を見つけた彼は造船所の機械に頭を突っ込ませて相手を殺そうとしたそうですが、周りの人に止められたそうです。もしその時周りの人に止められなかったら今頃彼は殺人犯として刑務所に入っていたのかもしれません。数え切れないぐらい喧嘩をしてきた彼は彼自身もたくさんの怪我を負ったんだろうとは思いますが、彼は人並み以上に力が強いのでおそらくたくさんの人に半端ない怪我を負わせてきたんだろうと思います。私がやったわけではないんですが彼が怪我を負わせてしまった方たちに申し訳ない気持ちになります。

造船所で働いていた当時彼は不眠症で夜も二、三時間しか寝れていなかったそうで、造船所で働きつつ夜は別の仕事もしていたそうです。スナックやキャバクラのボーイの仕事や風俗のキャッチなどの仕事をしたそうです。お客さんを店に呼び込むだけでなく、風俗のスカウトもしていたそうです。昨日彼から新たに聞いた話では風俗のキャッチで掴まえた女の人の店に張り出す写真も撮ったことがあると言っていました。それを聞いて私は凍りつきました。彼はお店の女の子は商品としか思ってなかったと言っていました。たった一年間の間だけではありますが、彼は夜の街で悪行を働いていました。彼は「子供が食いっぱぐれないように」という思いだけで養育費を払うために生きて働いていたようですが、子供の気持ちは何も考えなかったのかなと残念に思います。自分の父親が夜の街で働く人間だと知ったらショックを受けるなんて考えなかったのかなととても残念に思います。私だったら耐えられないだろうと思います。

彼が風俗のキャッチで声をかけていたのはホストクラブから出てきた暗い顔をしている女の人達だったそうです。ホストに貢ぎ借金を抱えた女の人は風俗のキャッチ側からしたら格好のターゲットなんだろうと思います。私はホストクラブに通うような女の人も好きではありませんが、そこでホストにはまって借金作って暗い顔をして出てくる女の人に風俗の仕事を持ち掛けるような人間は悪人だと思っています。汚い仕事だと思っています。ホストクラブで飲んで遊び、借金を作ってしまった女の人が自分の体を売って借金を返そうとするこの構図は悪の世界、品性のない闇の世界の構図だと思います。それを斡旋する仕事を彼がやっていたということにとても腹が立ちます。

彼自身は性に対して潔癖なので風俗には一度も行ったことがないそうです。ですが、彼は風俗がなかったら性犯罪が増えると言います。たしかにそうなのかもしれません。女の人は風俗や風俗で働く女の人を嫌う傾向にあると思いますが、一部の男の人にとってはなくてはならないものなのかもしれません。メシヤ様のお話では言葉は違いますが風俗は公営でやればいいというような内容もあったと思います。

彼が風俗のキャッチをして何人の女の人を風俗の世界に陥れてしまったのかは知りませんが、彼はそういった仕事を全く悪いことだとは思っていないようです。私は彼が風俗の世界に陥れてしまった女の人に対し申し訳ないという気持ちが湧きます。ただ彼がスカウトしていたのはホストクラブから暗い顔をして出てくる女の人ということだったので、そういった人達はどのみち風俗の世界に行っていただろうと思います。

早くこういった夜の街の悪行が消えてほしいです。そして、彼にもそういった仕事を肯定するのはやめてほしいです。彼は過去にたくさん悪いことをしてきた人間なんだと思います。普通の人より罪は重いだろうと思います。彼の罪はまだあります。彼は口が達者で女の人を自分に夢中にさせることがものすごく上手いです。彼は小学生の時に父親から「女には誉めろ、おだてろ、惑わせろ」と教えられたそうで、彼は見事にそれをやってのけています。彼に好意を抱く女性はこれまでにたくさんいたんだろうと思います。つい最近も彼に女の人からラインが送られてきていました。その人は彼を飲みに誘ってきたようですが、返事は返していません。以前にはその人から「あなたに遊ばれるだけでもいいんだよ」とラインがきたそうです。彼が高校生の時からの知り合いのようで、振り向いてもらえないままその女性は彼に十年以上にわたり恋心を抱いているんだろうと思います。彼は女を夢中にさせるような言葉を散々言っておきながら「付き合えない」と相手を突放すところがあるのでとてもずるい男だとも思います。その女性を気の毒に思います。彼はクリスマスは毎年不幸が起こると言っていましたが、もしかしたら彼には女の生霊が憑いているんじゃないかとも思えます。

彼は過去にいろんな罪を作っており、彼が女性関係において苦しむはめになったのはその罪の清算だともとれると思います。人を苦しめたり悪いことをすれば必ずそれが自分にも返ってくるのでもしかしたら今後もまだまだ彼には罪の清算が行われるのかもしれません。今二年続いている新型コロナウイルスの影響でいろんな職業の方達がダメージを受けていますが、スナックやキャバクラ、ホストクラブ、風俗店などはとくに影響を受けているんだろうと思います。ある意味悪の清算なのかもしれません。