303「彼に浄霊」 令和3年11月

十一月二十四日、その日彼は酷い頭痛と嘔吐で仕事を早退したそうです。内科に行き点滴を打ったそうです。あちゃーと思いました。病院にも行かせず、点滴も打たせず彼に浄霊をしたかったからです。彼には宗教の話はしていましたがこれまでまだ一度も浄霊のことは話していませんでした。浄霊のことを否定されて彼との関係が壊れることを恐れていたからです。彼とちゃんとお付き合いを始めてからもうすぐ半年が経ちますし、私もいつまでも彼に浄霊のことを黙っているわけにもいかないですし、彼に浄化が起きた時には次こそは彼に浄霊を伝えようと思っていたので、その日の夜彼の家へ行き、ベッドで寝ている彼に浄霊をしました。彼には浄霊をするとは一言も言わずに頭や首回りの熱を手で確認してからうつ伏せになっている彼に浄霊を始めました。浄霊という言葉は一度も出したことはなかったんですが、救世教という言葉は以前に伝えていたので、彼もネットで調べて浄霊という手かざしをすることは分かっていたんだと思います。

「何かしてくれてるの?俺そういうの信じないからね」と言われましたが「信じなくていいよ」と優しく返し浄霊を続けました。浄霊中に一度と夜中に二度彼は下痢をしました。下痢が出ることはすごくいいことなんだよ、体の中がきれいになるんだよといろいろ伝えました。

今までにないかなり酷い頭痛だったようですが、翌朝には少しは楽になったようです。その日も彼は仕事を休みました。私は仕事の出勤時間まで時間があるためいったん家に帰り子供を学校に行かせ、朝拝、洗濯、仕事の準備など済ませてからまた彼の家に行き彼に浄霊を取り次ぎました。二日間で三時間ほど取り次ぎました。彼が昼過ぎに病院に行くと言っていましたが、職場への連絡もあるので検査報告なら仕方ないかと思っていました。ですが、仕事を終え彼に電話をかけると思ってもいなかった事態になっていました。彼は脳神経外科に行き、MRI検査を受け、処方された薬まで飲んでいたんです。なんてことをしたんだと思いました。彼には薬が体に良くない、薬を飲むから病気になるんだという話はこれまでにも何度もしていましたし、彼に浄霊をしている時にも伝えました。ですが彼には話が通じていなかったんです。私はてっきり彼がまた内科に行くんだろうと思っており、前日に内科で点滴を受けており、点滴もよくないんだよと伝えていたため点滴も断り診察だけ受けて帰って来るもんだと思いこんでいたんです。

彼が処方された薬を飲んだことに怒りを覚えましたが、怒っても仕方がない、薬毒論はそう簡単には普通の人には伝わらないんだと思い、心を落ち着け気持ちを切り替えてから夜また彼の家に行きました。彼は浄霊をしてもすぐに頭痛が治ったわけではなかったので浄霊の力を信じなかったんだそうです。私が一番の急所を外してしまっていたのかもしれませんが、その時の彼の頭痛は今までにないほどの酷い頭痛だったそうなので、生まれてから三十一年間たくさんの薬を体に入れ、コロナワクチンも打ってしまっている人間が大きな浄化をすればそんなすぐすぐに治るわけもなく、せっかく下痢や嘔吐で毒素を排泄し次の日には頭痛も軽くなっていたにも関わらず、処方された薬を飲んでまた薬毒を体に溜め込むという結果となりました。「もう薬は飲んだらだめだからね。体がきつい時には私に言って」と彼に言いましたが彼にはまだまだ私の言葉は通じないんだろうと思います。

ただ、その日彼から「俺は裕美さんの守護神なんだよ」とびっくりする言葉を言われました。生きてる人間なので正守護霊のことを意味するのではなく私を支えてくれる役目があるという意味なんだと思います。彼の守護霊なのか伝達役の狐霊か何かなのか先祖なのかは分かりませんが、また彼は何かに霊的なことを思わせられている、もしくは言い聞かせられているのかなと思いました。彼と結婚できるのかどうか分からない状態がずっと続いてきましたが、もしかすると私は彼とずっと一緒にいられるんじゃないか、私が人救いの御用をするそのサポートを彼がしてくれるんじゃないかと想いが膨らみました。