187「父、入院から一年」 平成31年4月

父が精神病院に入院したのは平成三十年四月十七日でした。それからあっという間に一年が過ぎました。四月十五日、その日の夕方父が入院している精神病院の先生との話し合いがありました。妹も一緒でした。主治医の先生の話によると父は病棟で毎日大声を出しているそうです。同じ病棟の特定の患者さんと特定の病院の職員の方に対し毎日怒鳴るそうです。私が以前父に面会した時までは父の攻撃のターゲットは私と親戚だったんですが、いつのまにか攻撃のターゲットが変わっていました。毎週父の面会に行ってくれている妹からも父が病棟で職員の方や他の患者さんにかなり迷惑をかけている状態だということは聞いていましたが、久しぶりに父と会い、あいかわらず父がものすごい勢いで人の批判を長い時間声を荒げしゃべり続けるのをそばで聞きうんざりしました。病棟ではこれよりも酷い状態で気に入らない人に毎日怒鳴っているようです。

父は妄想があるようですが、その妄想は統合失調症の妄想とは違うようで、主治医の先生は父に病名をつけるのであれば統合失調症ではなく人格障害だろうと言いました。私が最初の体験談に書いた妄想性パーソナリティ障害の不平タイプというのが当てはまるんじゃないかと思います。もしそうなら父の人格障害はこの数年の間に始まったことではありません。私が物心がついた頃にはすでに父は人格障害でした。そして、父が十年前に発症した統合失調症になるきっかけとなった薬毒やアルコール依存症で悪化していますし、救世教、東方之光、メシヤ教と宗教を通じて邪神に憑依され、父のお腹にいる副守護神の力も強くなってしまったため現在は昔よりさらに症状が酷くなった状態だと言えると思います。

主治医の先生は毎日父に薬を出しているんだそうですが、父は薬を飲むふりをして捨てているそうです。父が出される薬を飲まないのは薬はいけないという本能的なものなのか、それとも自分はおかしくないんだから飲む必要はないと思っているのかどちらなのかは分かりませんが、父が出される薬を飲まないということは本当に御守護です。病院側としては大声を出して人を攻撃する父を鎮静させるために薬を出しているんですが、もしも父が薬を飲んでしまったらそれこそ終わりです。父は薬毒によりさらに動物霊の力が強まり、もしかすると病院内で殺人を犯すかもしれません。

そんな話を病院の先生にしても理解されることはないのでそんなことは言いませんが、病院側も私が宗教の関係で薬は絶対に使わないでほしいと言っていることも承知の上で父に薬を出しています。半年前の病院側との話し合いの時まではその病院の元院長が父の主治医で、その元院長先生は父に薬を使わずに父を病院に置いてくれると話をしてくれていたのに、主治医の先生が変わってからは父は薬を出されるようになってしまいました。

今回の話し合いでは、父がいつも薬を飲むふりをして薬を捨てていること、そして私が薬を使わないでほしいと言っていることに対し、病院は治療をする場所なので、その治療ができないとなるとこれ以上入院させておくことはできないということを言われました。

その日妹はとても落ち込み泣いていました。これ以上病院側に父の入院を延ばしてもらうこともできなくなり、かといってご近所の方達にまた恐ろしい思いをさせてしまうので父を家に戻すことも絶対にできません。そうなると父を違う病院に入れるか、もしくは父を連れてどかか遠い所へ引っ越さなければいけません。そして、私が父の攻撃のターゲットにされているため、私と父が一緒に住むのはよくないと妹は考えており、妹は我が子と父と三人でどこかの島か住民の少ない地域へ引っ越すことを本気で考え落ち込んでいました。

私も妹ばかりに重荷を背負わせるつもりはないんですが、私はやはりもう二度と父と一緒に生活したくはありません。二年前の夏、お酒を飲んで発狂した父に玄関で倒され私は父に無理やり服をめくられ胸を見られました。一時は殺意を抱くほど父のことを憎みました。今はもう殺してやりたいとは思っていませんが心の傷は消えていません。父には散々罵声を浴びせられ唾もかけられ暴力も振るわれ首も絞められ家もめちゃくちゃにされましたがそれらのことは許すことはできます。ですが、胸を見られたことだけはどうしても忘れることができません。絶対にもう父と一緒に生活したくありません。病院でこれ以上面倒をみてもらえないならいったいどうすればいいのか私にも全く分かりません。とにかく今はメシヤ様に御守護願いをし、毎日父への遠隔浄霊をするのみです。父には妄想があり、毎日怒鳴っているようですが、それは副守護神の狸霊の仕業だろうと思います。父には副守護神が二体憑いています。一つは天狗、もう一つが狸です。副守護神はたいていお腹の真ん中にいますが狸はお腹の左側にいます。父のお腹にいる狸霊に向けて遠隔浄霊をするとあくびがひっきりなしに出ます。どうにか狸霊の力を弱めていただけるよう、そして、父の体全体を清めていただけるよう遠隔浄霊を毎日続けていこうと思っています。