222「職場でトラブル」 令和元年12月

四月下旬から新しい職場で働いていたことは以前書きましたが、その仕事で手が腱鞘炎になってしまったため十月中頃に私はその職場を辞め、すぐにまた違う職場で働いていました。新しい職場は洋菓子店の販売の仕事だったんですが、経験したことのある職種だったため、その職場のおかしいと思う点がすぐに目に付きました。その中でもこれは早急に改善しなければいけないと思うところがあり、職場の同僚や店長にも訴えました。ですが、すぐに改善されるような動きにはならず、私はその問題の商品が売れるたびに買ってくれるお客さんに対して申し訳ないと思い胸が痛みました。私も少し神経質になっていたのかもしれませんが、いつ改善されるのか分からないままお客さんに罪悪感を抱きながらこのままずっと働き続けるのは無理だ、私は詐欺みたいなことはしたくないと思い、その職場を辞めようと考えていました。

そんな思いが募っていた十二月上旬のある日職場でトラブルが起きました。同僚の一人からその日何度も嫌みを言われたんです。仕事上のことで私が伝えたかったことの説明と相手の解釈が大きくずれていたことが原因です。ちゃんと説明したはずなのになに勝手に勘違いして怒ってるんだと思いました。ですが、私がその人に誤解を招くような説明の仕方をしてしまったんだとも思い、すごく怒った様子のその同僚を前に動揺してちゃんと誤解を説くこともできませんでした。

その同僚もその日はそうとうイライラしていたんだとは思いますが、その日私は信じられないと思うほどの言葉の暴力を受けました。その日は仕事中は平然とやり過ごしましたが家に帰ってからかなり落ち込みました。もう仕事を続けていくのは無理だと思いました。ですが、落ち込む反面あんな言い方をする人は許せないという怒りの気持ちもありました。

次の日はその人が休みでいなかったので、その日一緒にシフトに入っていた別の同僚に前日の出来事を話しました。私はその同僚に同調してもらえることを期待していたんだと思います。ですが、その同僚に言われた言葉のほとんどが私の精神面にさらにダメージを与えるものばかりでした。その人からも私に対する不満をいろいろ言われてしまったんです。「悪いと思ってるなら○○さんに謝った方がいいですよ」と言われたことが一番腑に落ちませんでした。「え?私悪者なの?」と思いました。私の説明の仕方がよくなかったために勘違いさせて怒らせてしまったんだと思うんですが、あれほどの嫌な言い方をされた私は自分が悪いとは本心では思っておらず、煮え切らない思いでした。やっぱりもう無理だと思い、その日付で辞めさせてもらいました。私に同調してくれるとばかり思っていた人から散々言われたことが辞める決め手でした。ちゃんとした話し合いができないまま辞めてしまったんですが、おそらくお互いが話がズレていたんだと思います。てっきり私に同調してくれるとばかり思っていた人から「悪いと思っているなら○○さんに謝った方がいいですよ」と何度も言われ、いったいそれは何の話に対して言っていたのか、何か違うことでその二人は私に対して怒っていたのかと辞めたあともずっとわけが分からないまま煮えきらない思いでした。私の説明が良くなかったんだろうとは思いますが、そこから事が大きくなり、散々悪者扱いされ正直ものすごく不愉快でした。

今までの職場でも乱暴な言葉使いやきつい言い方をする人達をたくさん見てきましたし、自分も言われて散々嫌な思いをした経験もありますが、今回は特別に違いました。昔ヤンキーだったのかどうかはよく分かりませんが、普段猫を被っているかのような話し方をする人間が本性を現す様を目の当たりにし、だからヤンキーって嫌いなんだよと思ってしまいました。急に仕事を辞めたせいで職場にも迷惑をかけてしまい、今は複雑な思いしかありません。なぜあんなに怒っていたのか、なぜあんな信じられないと思うような言い方、態度をとったのかその理由さえはっきり分からないまま辞めてしまったのでしこりが残っています。