184「突然のLINE」 平成31年3月

私の恋愛話も何度か書いてきましたが、今年の二月に入ってからついに一年半以上好きだった既婚男性への想いを絶ちきることができました。そして、半年前から気になるようになっていた以前同じ職場で働いていた私が二度ほど振ってしまった男性のことだけを考えるようになりました。去年の十一月十一日、そして、十二月二十三日のメシヤ様の御降臨祭の日と二十五日のクリスマスの日の三回にわたってその彼が私の運命の人であるという合図があったものの、その時点では私はまだ一年半以上想い続けた既婚男性への想いが吹っ切れていませんでした。ですが、二月に入って立春祭が過ぎてから自然と既婚男性への想いが吹っ切れてしまったんです。ようやく自分の想いが私の運命の人だけに向くようになったものの、その彼も年末に突如仕事を辞めており、連絡を取り合うような仲でもないためどうすることもできないまま一ヶ月が過ぎていました。

そんななか、三月八日、とてもびっくりすることが起こりました。朝起きて携帯の画面を見たら、なんと私が半年前から気になっていたその男性が私をラインで友達に追加しており、その通知がきていたんです。とてもびっくりしました。とりあえずトーク画面を開いてみたらさらにびっくりすることが起こりました。私はトーク画面を開いただけだったのに、それと同時にピースした姿の絵文字スタンプが勝手に送られてしまったんです。私は自分からラインを送る気なんて全くなかったのにどういうわけなのか勝手に送られてしまいかなり動揺しました。そして、すぐさま妹の部屋に行き、妹に相談しました。

妹に携帯を見せると妹が勝手に彼をラインの友達に追加しました。そして、絵文字スタンプだけ送っている状態ではおかしいので、「久しぶり。○○辞めたみたいだね。今なにしてるの?」と文章を作り、これでいいかと妹に見せました。そしたら、何も絵文字を使っていない文章に妹があきれて、「こんなの誰も返事する気になれないよ」と怒り、妹が勝手に絵文字を付けてラインを送ってしまいました。自分が好きになった人に今まで一度も自分からアプローチをしたことがない私はラインで絵文字を使うことすら恥ずかしかったんですが、妹があきれて私を助けてくれました。

私は彼がなぜ私をラインに入れたのかがとても気になりました。彼と一年半前に一緒に働いていた頃彼が店の責任者だったので彼の携帯の番号は知っていました。一度もやり取りはしたことはなかったもののその頃はラインも繋がっていました。彼が別の店舗に異動になり、そして、去年の夏にまた私が働く店に戻ってきた時にもまだラインは繋がっていました。ですが、たったの二ヶ月でまた彼が元の店舗に異動になり、それからしばらくして彼はラインから消えていました。彼から勤務中に告白され私が彼を振ったような形だったため彼は敢えてラインから消えたのかなと思っていました。

そして、今回また彼の方から私をラインに入れてきたので、もしかして私に未練があったのかなと思ってしまいました。ラインの通知がきた時間が朝方の四時半過ぎだったことも気になりました。私が彼にラインを送ったのが朝八時頃で、昼の二時過ぎに返事が返ってきました。何度かラインのやり取りをしましたが、彼は現在工場で働いており、仕事が終わるのが朝方で、ラインのデータが消えたため朝方ラインをいじっていたようでした。私の番号が残っていたため自動でまた入ってきたんだろうと思います。

彼が私に未練があったわけではなかったんですが、自分から何も行動を起こすことができない私にとっては彼との繋がりが持てて嬉しく思いました。ですが、二、三回ラインのやり取りをしただけで終わり、今後もやはり私は自分から行動を起こすことはできないと思うので、結局このまま終わってしまうのかなと思えます。彼には半年前に彼女ができたようですし、その彼女と今も交際が続いているのかを聞く勇気さえ私にはありません。彼が私の運命の人と分かっても行動を起こすことができなければ結局何も始まりません。情けないですが、こればっかりはどうにもならないなと諦めの気持ちがあります。