131「再びサタンによる発狂」 平成30年3月

三月十九日、その日も父はとんでもなく酷い有り様でした。私が仕事を終え家に帰り着いたのは夕方六時過ぎでした。父は相変わらす倉庫で飲んでおり、隣近所の方のことを大声で叫びました。右手には斧を持ち、「俺は○○と○○(隣近所の方)を殺して刑務所に入った方がましじゃ」と近所の方の家の方角に向けて大声で叫びました。近所の方に対し殺すという言葉を使って叫んだので私もものすごく焦りました。その日も妹が家に来てくれ、妹と二人で父を家の中に入るように促しましたが、父はなかなか発狂が収まらず家に入ろうとしませんでした。

これ以上外で叫び続けさせるわけにはいかないと思い玄関先まで来た父の腕を力一杯引っ張り家の中に入れました。すると、引っ張った勢いで父が着ていたシャツの袖口部分が破れてしまいました。父はさらに怒り狂い家の中でも父は大発狂しました。父と掴み合いになり倒されそうになったので父のお腹を蹴って私も必死に抵抗しました。父が手を離した隙に私はすぐさま逃げ、大声で怒鳴り狂いながら私を掴まえようと追いかけてくる父から逃げ回りました。家の中での大発狂は二時間ほどは続きました。破れたシャツを脱ぎ、ズボンまで脱ぎ、パンツ一枚になった父は御神床におしっこをかけようとまでしました。その日もものすごい勢いだったのでおそらくサタンによる発狂だったんだろうと思います。家の中での発狂であっても父のとてつもなく恐ろしい大声は近所中に聞こえます。周りの方々に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。