72「仏壇を壊されパジャマも破られ」 平成29年9月

九月二十九日、その日父はまた大発狂しました。夜妹の家に行っていたため帰りが遅くなり、九時半頃家に帰り着くと父はとても荒々しい様子でした。おそらくずっと大声で発狂していたんだろうと思います。私が息子とお風呂に入っている間父はずっと洗面所のドアの前で大声で怒鳴っていました。そして、息子が先にお風呂から上がり、洗面所のドアを開けたと同時に怒鳴り狂った父が洗面所に入ってきて勢いよくお風呂のドアを開けてきました。私はバスタオルを手に持って体を拭いているところだったんですが、父はそんなことは何もお構いなしで怒鳴り狂いながら洗面所に置いていた着替えも棚も洗濯する衣類も洗濯かごもごみ箱も洗剤も洗面所にある物何もかもを風呂場に投げつけてきました。風呂場のドアもものすごい勢いで開けられたため閉まりが悪くなりました。私もものすごく怒りが込み上がり父を殴りたくなりましたが裸でタオル一枚の状態だったので身動きがとれず、父が風呂場から離れた隙に急いで服を着ようとしても父はまたすぐ戻ってきて怒鳴り狂い、私もなかなか服を着ることもできませんでした。

やっと父が風呂場から離れ服を着た後は私も父に反撃しました。本当はおもいっきり殴りたかったんですが、殴りたい気持ちをどうにか抑え言葉で反撃しました。すると父もさらに怒鳴り狂い、神道で祀っている母の霊璽と母方の先祖を祀っている仏壇の位牌を私に投げつけてきました。そして、父はそれだけでは怒りが収まらなかったようで、仏壇を抱えて庭に行き、仏壇をめちゃくちゃに叩き壊してしまいました。

そして、仏壇を叩き壊すだけではまだ怒りが収まらなかったようで、今度は私の部屋を壊すと言い出し倉庫からなぎなたのような柄の長い鎌を三本取り出してきて、玄関横にある私が現在使っている部屋の前の庭先で「世間のみなさん今から壊します」と大声で叫び出しました。近所中に大迷惑をかけてしまいますし、部屋を壊されるのもたまったものじゃないので私も庭に出て父からその柄の長い鎌三本をどうにか奪い取り、そのまま家の奥の部屋に隠しました。

その後も父は庭で大声で叫び続けました。その日はお隣の方のことをずっと叫んでいたため、お隣の方にとても怖い思いをさせてしまっただろうと思います。私もどうにか父を家の中に入れようと父の腕を掴み発狂する父を力いっぱい引っ張り玄関まで入れました。玄関まで入れたあとは父に掴まらないように素早く逃げるつもりでいましたが、逃げ切れず父に掴まってしまいました。父は玄関で仰向けに倒れた状態で私の着ていたパジャマを掴み、私の着ていたパジャマをびりびりに破きました。そして、そのあとは仰向けに倒れたまま私の履いてたハーフパンツを掴み脱がそうとしてきました。こいつ何しやがるんだと驚きました。父が私の服を脱がそうといかがわしい行為をしたのはその時が二度目でした。おそらく私を辱しめたかったのかもしれません。逃げようと必死に抵抗しても逃げられなかったので抵抗するのをやめて力を抜くと父が手の力を緩めたのでその隙に家の奥に逃げました。そして、再び服を脱がそうとされないように完全防備の服に急いで着替えました。

そうしている間にも父は再びまた庭でお隣の方のことを大声で叫び出しました。私もすぐ庭に出て父を玄関まで引っ張り掴まらないようにすぐ逃げました。家の中に入ってきた父に私もまた言い返してしまったため、怒鳴り狂う父に家の中を何周も追い回されました。いつもなら怒鳴り狂いながらどすどす歩いて追いかけてくるのにその日は「おまえみたいなやつは殺さんといかん」と言いながら走って追いかけてきました。私も掴まらないように懸命に逃げ回り、父がいったん落ち着いてソファーに座れば父に見えない所から父に向かって浄霊をし、父が再び怒鳴り狂いながら私に向かってくればまた逃げ回るという繰り返しでした。そんな状態が一時間ぐらい続き、父が落ち着いた頃に私もようやく自分の部屋に入りました。いつものことながら息子は部屋でゲームをしており、こんな酷い家庭で生活させてかわいそうではありますが怯えて泣いたりすることもなく、とてもたくましい息子に救われる思いでした。

部屋に入ってからは私ももう疲れきっていたためすぐ布団に入りました。しばらくすると父がまた怒鳴り狂いながら私の部屋に来ました。そして、台所に置いてある炊飯器、食器かご、食材、調味料、空ビン類など次々に私の部屋に持ってきて置いていきました。台所が物で溢れ、私がこまめに掃除もしないため台所が汚れていることに腹を立てての発狂でした。玄関の私の靴もスリッパも部屋に投げつけられました。その時の発狂は潔癖できれい好きの猫霊による発狂だったんだろうと思います。部屋中に台所の物を置いていかれ酷い有り様でしたが、父がその後おとなしくなったのでそのまま寝ました。

そして、夜中の一時前にまた父が大発狂しました。庭に出て行きまたお隣の方のことを大声で叫び出しました。私もすぐに飛び起き、玄関に私の靴もスリッパもなかったため裸足で庭に出て、父を家の中に入れようと引っ張りました。玄関まで引っ張ってきたところで掴まらないようにすぐ父から離れ、さっさと寝るように父の布団を敷いてあげました。文句は言いつつも父はおとなしく布団に入って寝ました。夜中の一時前に起こった発狂が寂しさや構ってほしさによる発狂だったため私が庭に出て父の腕を引っ張ったことによって父の気持ちも収まってすぐに家の中に入りましたが、もしもこれが私や親戚に対する怒りによる発狂だったならそう簡単には発狂も収まらず、ずっと外で大声で叫んでいたかもしれません。夜中にまで外に出て発狂し、近所の方達を恐怖に陥れる父に本当にうんざりしました。父のことを心の底からくずだなと思いました。