54「妹の言葉で救われて」 平成29年5月

四月半ばから新しい仕事を始め、新規オープンの職場のため毎日がとても忙しく、家に帰ればご飯の準備やら後片付けで毎日が慌ただしく過ぎていきましたが、父にいたっては相変わらず毎日昼間からビールを飲み、夜は私や母方の親戚、父方の親戚の悪口三昧、ありもしない卑猥な妄想三昧、汚い暴言三昧の日々が続きました。飲み過ぎた時には私に掴みかかってくるので父には本当に心の底からうんざりし、早く死んでくれればいいのにという思いが募りました。五月に入ってから一度だけ夜ソファーで寝ていた父に浄霊を取り次ぎましたが、毎日毎日自分が暴言を浴びせられるとどうしても継続して父に浄霊を取り次ぐ気になれずにいました。

五月十八日、その日父は飲み屋さんには行かなかったようですが、いつも以上に缶ビールを十本以上飲んでいました。長い時間ずっと暴言を吐いていた父が私の部屋の襖をおもいっきり開け、襖を外して倒し、私の部屋のテレビも倒しました。その時私は自分の部屋で妹に浄霊を取り次いでいたので、妹が父を押さえてくれましたが、一時アルコールが減っていた父がまたアルコールが増えていることに私も落胆しました。浄霊をしないことには父のアル中も治らないということは分かっていてもどうしてもそんな気になれず、どうすればいいんだろうと悲嘆的な気持ちになっていたら妹が「これから毎日五分でも一緒に浄霊していこう」と言いました。私はその言葉で気持ちがまた救われました。同じ家族なので妹が父に浄霊をするのは当たり前といえば当たり前なんですが、一緒に頑張っていこうという妹の姿勢に「私は一人じゃない、妹が一緒に頑張ってくれるんだ」と勇気づけられました。