42「発狂の連続。首の両サイドと前肩の浄霊」 平成29年2月

二月二十一日の朝、発狂する父と同じ空間にいるのが嫌で朝早く家を出て、昼に家に戻ると父の機嫌が良くなっていました。スーパーで私の愚痴を吐いてきて気分がすっきりしたそうです。いったいどんなことを喋ってきたのか分かりませんし、もしかしたらスーパーの中で大声で発狂してきたのかもしれません。どんな状況だったのかは分かりませんが家で機嫌よくしてくれるのは助かります。浄霊を誰にも頼めない状況なので、自分も自己浄霊をしっかりして自分の好きなこともしたりしてストレスも発散させながらどうにか気力を振り絞り父への浄霊に取り組んで行かねばと思いました。

二十二日の朝も父は狐による発狂で怒鳴り狂っていました。どうにか気力を振り絞り自分の部屋から父に向けて浄霊をしました。額をしたあとに右側側頭部を五分程度浄霊しました。父に浄霊する気力がないのでわずかな時間しか浄霊もできませんでしたが、それ以降父の精神状態も落ち着きました。私の姿を見た時にまた少し暴言を吐いてきましたがそれもすぐ終わりました。ですが、父は一人で朝拝をしたあとまた怒鳴り狂っていました。

父は今月の二月三日の節分の日以降毎日の朝拝で天津祝詞ではなく神言を奏上しています。なぜかというとたしか去年のことだったと思いますが、私も父もメシヤ教の節分祭に行かず家で節分祭の参拝をしたんですが、神言というのは祝詞が難しく練習もせずにぶっつけ本番で奏上できるようなものではないので、私が父に私がやろうかと聞いてしまったんです。父はそのことがそうとう腹が立って仕方がなかったようで発狂して大声で私に暴言を吐くときもその時のことをネチネチと言ってきます。そして、私への対抗心で今年の節分の日を過ぎてから毎日朝拝で天津祝詞ではなく神言を奏上するようになってしまいました。メシヤ教でも神言を奏上するのは節分祭の時だけであって、普段の朝拝は天津祝詞と決められていることなのに父は毎日練習しているかのように神言を奏上しています。精神病の父を刺激するようなことを言うと激怒してさらに私への攻撃が増すだけなので何も言えずにいました。

二月二十四日、夜八時頃飲み屋さんから帰ってきた父はまた狂人と化しました。父に私の部屋の電気を取り外されてしまっているため私は息子と妹の部屋にいました。飲み屋さんから帰って来た父は私がいる妹の部屋の襖を勢いよく開け、台所の汚れたボウルを私の頭に被せてきました。なんてことをするんだと腹が立ち私も父に掴みかかりましたが、妹の部屋を荒らすわけにはいかなかったので少し父を落ち着けるような言葉を言い、妹の部屋を出た瞬間急いで父のそばを離れました。そして、大声で怒鳴り狂う父に向かって「おまえいいかげんにしろよ」と叫びました。父をおまえ呼ばわりしたのは父が大発狂するようになってから三度目でした。普段いつも思っている言葉を父にぶつけることができ私はとても心がスカッとしました。父は私に掴みかかってこようとしましたが、私は父と一定の距離を保ちながら家の中を逃げ回りました。怒鳴り狂っている父に追いかけられながら家の中を二十周ぐらいしたところで父は怒鳴り尽くして気が収まったのか居間のソファーに座りおとなしくなりました。最初に妹の部屋から出るまでの間に父に掴まれて父の爪が私の手にくい込んで少し傷を負いましたが、逃げ回れば暴力を振るわれずにすみます。逃げながら自分も言いたい放題叫べるので力で勝てない私は逃げ回るのが得策だと思いました。以前勝てないのに父に真向かって散々暴力を振るわれて痛い思いをした自分が失敗だったなと思いました。私と父が怒鳴り合いながら家の中をぐるぐる回っている間息子は平然と妹の部屋でその日借りてきたアニメのDVDを見ていました。ストレスは少なからずあるものの父が毎日のように怒鳴り狂うことに慣れてしまっている息子は肝が据わってるなと思いました。

ソファーに座ってから父はすぐ眠り出し、私は妹の部屋から父に向けて浄霊をしました。その日は午前中にも父へ向けて額やら側頭部の浄霊をしていたので、今度は腎臓を中心に背面部へ想念を向けて浄霊しました。普段怒鳴り狂っている父にただ黙って耐えるだけの日々を送るだけだと私ももう父に浄霊をする気力も起きないんですが、自分も言いたいことを叫んだその日は心がスカッとしたせいか父への浄霊も前向きにできました。言いたいことを叫んだと言っても父には何も通じてはいません。怒鳴り狂って私を追い回している間も父はまた以前のように私が妹を売りとばかしたというありもしないことで怒鳴り狂っていました。

その日の父の発狂の状態を考えると最初は狐による挑発から始まりました。狐の挑発はおそらく私に父を殺させようとするためのものだと思います。邪神は人を多く殺すほど地位が上がっていくようですし、私が父を殺せばすべてが終わり邪神側の勝利となるので父に憑依する狐も私を挑発して私が父を刺し殺すように仕向けてくるんだと思います。それが分かっているので私もどんなに父に殺意を抱いても絶対に凶器は使わないと決めています。なので以前も敵わないと分かっていながらも凶器は持たずに父に立ち向かい父の顔を平手打ちするだけに留めました。

その日の最初の発狂は狐によるもので父が怒鳴る内容も私が以前言って腹を立てたことを蒸し返して怒鳴っていたんですが、そのあとは以前のようにまたありもしない妄想で責め立てられました。妄想を起こさせる龍神はおそらくもう父には憑いていないと思うので今回の妄想は父に二体憑いている副守護神のうちの狸によるものだったんだろうと思います。妄想話で散々怒鳴り狂いながら私を追い回したあとコテっとすぐソファーで眠り出した様相からも私を追い回す途中から狐の支配から狸の支配に入れ代わったんだと思います。

しばらく眠っていた父が目を覚ますとまた発狂しました。私は自分の部屋に戻り布団を敷いて寝る用意をしていたんですが、父は私の部屋の襖を開け怒鳴ってきました。その頃には妹が仕事から帰って来ていたので妹が私の部屋から襖を押さえ、父が襖を開けてこないように止めてくれました。すると父は襖を殴り壊してきて襖を貫通してきた父の握りこぶしが妹の胸に当たりました。実際はその時はそれほど痛くはなかったようですが、妹がものすごく痛がったフリをしても父は一切おかまいなしで私への暴言を怒鳴り散らしていました。そして襖の紙もビリビリに破られました。それから日数が経つにつれ妹は殴られた箇所が痛みだし、一週間経った時には痛みが酷くて仕事を休みました。骨にひびが入っていたようで、仕事でさらに負担をかけてしまったようでした。

二十五日の朝起きてきて私の部屋の襖がぼろぼろになっているのを見た父は自分がやったことを全く反省する様子もなく偉そうに笑っていました。私も腹が立ち「自分がやったこと反省すれば」と思わず言ってしまいました。父はキレて暴力を振るってくるということはありませんでしたが偉そうなことを言って不気味な大笑いをしていました。

その日も父は飲み屋さんに行ったようで、父が帰って来て裏庭の水道で手を洗っている音が聞こえた瞬間急いで私は妹の部屋に行き、電気も消して布団の中に隠れました。前日に発狂する父に追い回されその時は強気な気持ちでいたんですが一日経つともう恐怖でいっぱいで、前日に最初に父と少しだけ掴みあいになったせいで腕の筋肉も疲労してしまっていたのでまた同じ目に合うのが怖ろしくて、父が帰って来る前に父の晩ご飯もテーブルに用意していました。

父は家に入って来るなり近所の方の名前を大声で叫び、その方達を中傷するようなことを怒鳴り狂いながら叫んでいました。そして、父はそのまま勢いよく私の部屋に向かい襖を大きな音をたてて開けました。私が妹の部屋に隠れているのを気づかれたらどうしようと恐怖でした。父は私が隠れている妹の部屋には来ず、怒鳴りながらテーブルに用意していた晩ご飯を食べていました。以前父が発狂しながらお腹を空かせた恐ろしい猛獣のような食べ方でご飯を食べる姿を見たことがありますが、その時も布団の中で耳を澄ましていたら父が怒鳴り狂いながら猛獣のようにムシャムシャ食べる音が聞こえてきました。父は食べ終わったあとは静かになり、そのままソファーで寝たようでした。

私もようやく布団から出て電気もつけることができました。私の部屋の電気を父に取り外されていたため夕方から息子も妹の部屋で過ごし、父が帰って来た時にはすでに妹の布団で寝ていたため息子の声が漏れずにすみ助かりました。恐怖心が起こるとさすがに私も父に浄霊をする気力も出てくるのでその日もまた父に向かって浄霊をしました。その日父の大事な急所のことを思い出しました。父の首周りで一番熱があるのは首の両サイドです。そして、肩も上や後ろではなく前肩に熱があります。ここの浄霊をしっかりしないといけないんだったということを思い出し、そこへ想念を向けて浄霊をしました。やがて妹も仕事から帰ってきました。妹が家にいてくれると私も精神的に救われて安心しました。

次の日の朝も父は機嫌が悪いようでしたが、私が父に声をかけたら父は機嫌が良くなって私に文句を言いながらもニコニコしていました。父の機嫌がいい姿を見たのは何週間ぶりだろうというぐらい久しぶりでした。昨晩父の熱のある首の両サイドと前肩へ向けて浄霊したことによって頭脳への血流が良くなり動物霊の支配力が弱まったんだろうと思います。何週間も怒りに満ちた父の精神状態がずっと続いていて途方に暮れていましたが、少し機嫌がよくなった父の姿を見て私も妹も希望の光が差し込みました。ですが、父の機嫌が少しよくなると私もまた父への浄霊も怠ってしまい二、三日するとまた父は大声で怒鳴り狂い、この苦しみはいつまで続くんだろう、早く死んでほしいと思う気持ちが湧き起こりました。