59「地上天国祭後も変わらず」 平成29年6月

地上天国祭前日の六月十四日、父は久しぶり飲み屋さんに行きました。そして、夜十時頃泥酔状態で帰ってきました。また発狂するんじゃないかと様子を伺っていたんですが、飲んだ量が多かったにも関わらず少しぶつぶつ暴言を吐いただけで父はおとなしく寝ました。

そして六月十五日、その日は私も妹も仕事で休みがとれなかったので、朝八時半から地上天国祭の参拝を行いました。父の機嫌も良かったので父に先達をしてもらおうと声をかけましたが、父と一緒の参拝は叶いませんでした。その日の夜もその次の日も父は発狂することはなく、父に憑依する動物霊の力がだいぶ弱まったんだと思いました。ですが、父がおとなしかったのはたったの三日間だけでまた毎日のように大声で怒鳴り狂うようになってしまいました。父のありもしないめちゃくちゃな妄想と卑猥な暴言で罵声を浴びせられ唾をかけられることに耐えられず、父に言い返し、父がさらに怒鳴り狂い私に掴みかかってこようとするので私も掴まらないように家の中をぐるぐる逃げながら父の暴言に言い返すという繰り返しでした。私が逃げ回っていると息子はいつも喜んで興奮しながら一緒に逃げ回ります。悲惨な家庭の現状に息子がまだそこまで心を病んでいないことが救いでした。

六月二十二日、夜また父は発狂し、台所で料理をしていた私に唾をかけ、罵声を浴びせてきました。その時は私は頭の中がもやがかかったような状態だったので無視することができ、料理を続け、父にも料理を出しました。父はご飯を食べ終わるとまた私に暴言を浴びせてきました。我が家は朝と昼はご飯はそれぞれ別々ですが、夜は食費を一切出さない父の分まで食事を作っています。そして、いったい何にお金を使っているのか知りませんが、父は新たにまた銀行からの借金を増やしており、その上電気代やガス代も払わず、請求書を私と妹によこしてきます。

「俺は電気なんていらないし、テレビだって見なくていいし、水道はなくたって公園の水を使わせてもらうから俺には電気も水も必要ない」とよく言ってきます。その言葉にまた私もいらいらします。俺は電気なんていらないと言っていながら父は酔っ払って毎晩大音量でテレビもつけっぱなし、電気もつけっぱなしで居間のソファーで何時間も寝ています。私の部屋にもテレビはありますが、アンテナ端子がないためテレビ番組を見ることはできません。私の部屋のテレビは時々息子にDVD を見せる時に使うだけです。居間の隣が私の部屋なので、いつも父が見ているテレビの音は聞こえていますが、私自身は去年の九月末に実家に戻ってきて以来ほとんど全くと言っていいほどテレビも見ない生活をしています。そして、私の部屋の電気は私が離婚して実家に戻ってきた時に節約のために父に暗い灯りのLED に変えられたため部屋が暗くストレスを感じています。それなのに電気代を払わされることに腹が立ちます。そして、猫霊の影響で異常なほど潔癖な父は毎日朝早くから長い時間台所で水を使うので、水の無駄使いをしているだけでなく長い時間水を流している音で私も妹も目が覚め、睡眠妨害をされているのに「俺は水もいらない」と言って水道料金も払わせようとしてくる父に腹が立ちます。

そういったことでも私もストレスが溜まっていたため、私が作った料理を食べたあともまた私に暴言を浴びせてくる父に腹が立ち、父に皮肉を言ってしまい、その日もまた怒鳴り狂う父に追い回されました。父に缶ビールを投げ付けられ頭にあたり、髪も服もびしょびしょになりました。すぐさま私も缶を拾い投げ返しましたが父に当たらず、父はさらに発狂し、私も長い時間家の中を逃げ回りました。そして、怒り狂った父は母方の先祖を祀った仏壇を縁側まで抱えて行き投げ捨てました。怒り狂った父が母方の先祖の仏壇を玄関に抱えて行ったことはもう三、四回はありましたが、今回は床に投げつけました。父方の我が家の先祖は神道形式で祀っていますが、そこから母の霊璽も取って私に投げつけてきました。

父はありもしないめちゃくちゃな妄想で私や亡くなった母や親戚のことを侮辱してきます。自分が言われて傷ついたこと、屈辱だったことを何年も何十年も根に持ち、容赦なく責め立ててきます。毎日毎日同じことばかり叫び続けます。地上天国祭の日を機に父が変わるんじゃないかと願いを持っていましたが、それは叶いませんでした。発狂が収まり父はソファーに座りおとなしくなりましたが、私は長い時間怒鳴り狂う父に追い回され、疲れ果てもうどうすればいいんだろうかと落胆しました。父が愛情に飢えていることは分かっていますが、悪魔の操り人形の父に毎日毎日罵声を浴びせられ暴力も振るわれているのに父に優しくすることなんてもうできません。万が一精神病院に入れたりでもすればそれこそ悪魔の思う壺となり、薬を飲まされ注射を打たれ、戻された時には父は人間殺人兵器になってしまうだろうと思います。そうなったら私や親戚が殺されるだけでなく近所の方達を巻き込むことになってしまいます。なので絶対に父を精神病院に入れることはできません。妹も相当なストレスを受けており、父へ殺意を抱いています。もう殺すしかないんだろうかと考えてしまいます。

発狂が収まった父がいつまた暴れだすか分からないので、父に掴まらないようにすぐ逃げ回れるように玄関のマットの上に座ってしばらくぼーっと考えこんでから父に向けて浄霊をしました。最初は副守護神の狸に向けて左側のお腹を浄霊しましたが、すぐ気が変わって父の二体いる副守護神の天狗に向けてお腹の真ん中を浄霊しました。するとその瞬間からあくびが止まらなくなりました。「(発狂する動物霊が)天狗だったのか!」とはっとしました。

自分が攻撃のターゲットにされているためなかなか父への浄霊にも継続して取り組むこともできず、ここ一、二ヶ月の間は天狗のことが頭から離れ、狸が暴れているんだと思い込んでいたため、久しぶりに父のお腹の真ん中を浄霊して天狗による発狂だったと分かり驚きとともに救われた思いでした。正確にいうと、副守護神の天狗も狸もそれ以外に父に憑依する動物霊も代わるがわる出てきて暴れていたんだと思います。