372「地上天国祭三日前」令和5年6月

六月十二日になりました。地上天国祭三日前です。職場は事業拡大と移転により毎日大変な状況です。今まで以上に頭の中は仕事のことでいっぱいいっぱいです。

今日仕事の休憩中に妹からラインが届いていました。薬の副作用でパーキンソン病になってしまった父がトイレも間に合わなくなり、ついにオムツをするようになってしまったそうです。とことん酷い状態になっています。本当は今日は昼間私が留守の間妹が父を我が家に連れて来て父に浄霊を取り次ぐつもりでいました。ですが、今日は外出許可が降りず、父を家に連れて来ることができなかったそうです。外出はできなかったようですが、父にマッサージをしたいと妹が病院にかけ合い、特別に許可を得て二時間ほど病棟で父にマッサージと浄霊を取り次いだそうです。

父はまだ歩くことはできるようなんですが自分で立ち上がることができなくなっています。人の手を借りなければ立ち上がることができなくなってしまいました。抗精神病薬を使いドーパミンを遮断させているならそうなるのは当たり前の話ではあります。こちらとしてはただただお酒を飲めない環境で父を預かってもらいたいだけなんですが、病院は薬を使うことが仕事です。父がパーキンソン病になってしまったのは百パーセント薬による副作用ですが、かといって私は病院の先生を責めるつもりも一切ありません。薬を使って人を次から次に病気にさせていくのが病院の真実の姿だと分かった上で父を入院させているからです。お酒を飲んで人の悪口を大声で叫びご近所に恐ろしい思いをさせてしまう父を止めるには入院させてお酒を飲めなくさせるしか方法がなかったんです。

父がパーキンソン病になったと聞かされても過去に性的なことで父から苦しみを受けた私は父を助けたいと思う気持ちも正直あまりありません。病院に閉じ込められて飲みたくもない薬を飲まされ体は自由が利かなくなり父もとても辛いだろうとは思います。ですが、父はこれまでの人生あまりにもめちゃくちゃなことをしてきています。家族、親戚、ご近所の方を散々苦しめて生きてきています。ですが、父自身にはそんな自覚は一切ありません。アスペルガー人格障害統合失調症アルコール依存症とさまざまな病気を持つ父は本当に本当にめちゃくちゃな生き方をしてきました。父のことを哀れに思う気持ちもありますが、散々人を苦しめてきた父がパーキンソン病になってもそれは仕方のないことだとも思ってしまいます。いろんな複雑な思いとまだ入院中で薬を飲まされている状態の父に浄霊をしてもザルに水だなという思いがあって結局私は父に遠隔浄霊もできずにいます。

そして、もう一つ、今日は別れた彼の誕生日でした。夜妹が彼のインスタグラムのストーリーズをスクリーンショットで撮って送ってくれました。彼はまた例の私の行きつけだった焼き肉屋に行ったようで、顔までは写していませんでしたが、二ヶ月前から付き合いだした彼女らしき人が写っていました。私はいつもその店に行く時は値段がお手頃のランチしか行かないんですが、彼は自分の誕生日と彼女とのデートも兼ねてのことなのか、A5ランクの高いお肉の盛り合わせを頼んでいました。昨日が日曜日だったので昨日か、もしくは先週あたりに彼女とその焼き肉屋に行ったんだろうと思います。そして、もう一つ、私も彼に連れて行ってもらったことがある彼の一押しの居酒屋でも彼女と豪華な食事を楽しんだようでその時の写真も載っていました。他にも彼女が彼の家に置き忘れていったイヤリングを耳につけ、「今日は誕生日でお祝いしてくれるそうなので今からこの耳飾り?つけて彼女に会いに行ってみる」と楽しそうに満面の笑みで自撮りした写真を載せていました。彼は今とても幸せなようです。

彼に身も心もすべて捧げてきたこの三年間はいったいなんだったんだろう、恋愛なんてするべきじゃなかったという気持ちがあります。いろんな感情を押し殺し耐えながら私は生活しています。そして、彼が人食い殺人犯なのかどうか、その答えはあと三日待てば分かるんじゃないか、そう思っています。