361「自作自演の料理」令和5年4月

四月四日、この日も何か起こるんじゃないかと思っていたらほんとに起こりました。彼からラインがきたんです。彼が最後に我が家へ来た時に彼はスリッパを息子のものと間違えて履いて帰っていたため「スリッパっていつ交換する?」とラインがきました。彼とラインのやり取りをしたのは二十日ぶりでした。スリッパを届けに来るというのはたんなる名目です。来ればまた男女の関係になったはずです。この二十日間の間にも彼は間違いなく別の女性とも関係を持っているはずです。「女の人を家に呼んでご飯を作ってもらったんでしょ?」と先日の彼のインスタグラムの投稿のことを聞くとあれは自分で作ったと言いました。二人分の料理が並んでいたのは自作自演だったようです。二人分と見せかけて余ったもう一人分を次の日のお弁当に持って行ったんだそうです。彼は冗談のつもりなのか嘘も平気でつくので彼が言ったことが嘘なのか本当なのかもさっぱり分かりませんが、二人分の料理を並べて撮った写真は二日連続であったので一つは間違いなく女の人を家に呼んで撮ったものだったんだろうと思います。自作自演だったにしろ女の人に作ってもらった料理だったにしろどちらにしてもそんな投稿をしたのはやはり彼への未練がある私への復讐心だったんだろうと思います。彼のインスタグラムの話をしたら彼は満足気に笑っていました。私が嫉妬するのを楽しんでいました。この八ヶ月の間に何度か言われた言葉ですが、彼はその日も「俺という人間を捨てるなんて。逃した魚はでかいね」と言いました。

そして、彼には相変わらず何人も女がいるようです。彼は「なんでこんな人から好かれるんだろうか」と得意気でした。「口が上手いからでしょ」「その気にさせてるからでしょ」と言うと彼は腹を立てました。二十日前に私が彼に会ったあとの出来事も彼から聞き出しました。彼は別の女性に会い、頭からお酒をかけられたそうです。「付き合ってもいないのに」とその女性に対する愚痴を言っていました。彼はおそらくその女性を自分に夢中にさせておきながら「付き合えない」と言ったんだろうと思います。「付き合えないけど体の関係だけでいいなら」と言葉は違うかもしれませんがおそらくそんなようなことを言いその女性の怒りを買ったのかもしれません。もしくはその女性は彼と付き合っているつもりでいたのに彼が別の女の家に行って手料理を振る舞ってもらっている写真や自分の家に呼んで二人分の料理を並べている写真をインスタグラムにあげているのを見て激怒したのかもしれません。家の玄関の前に包丁が置いてあったこともあったそうです。その時彼はその包丁を置いたのは私だとも思ったそうです。彼に対する怒りは私にも当然ありますが、彼の家の前に包丁を置いたのは私ではありません。彼は誰がそんなことをしたのか分からないと言いました。誰がしたのか分からないほど彼は何人もの女性を自分に夢中にさせて楽しんでいたということです。「殺されなくてよかったね」と皮肉を言うと「誰のせいでこうなったと思ってるの?」と言われました。

女の人を自分に夢中にさせておきながら付き合えないと言い体の関係だけ持とうとするなんて最低すぎます。彼と別れてからの八ヶ月間私もそういう目に合いました。彼が何人もの女の人にそんな残酷なことをしているのはおそらく去年の暮れぐらいからだろうと思います。ですがそれは私のせいなんだそうです。私が彼をそうさせたんだそうです。いくら彼に謝ろうが怒ろうが彼はその残酷な最低な行為をやめようとしません。彼はセックス依存症なので余計にやめれないんだろうと思います。彼のその最低な行為が私のせいであるならば彼に被害にあった方たちに謝罪したいです。彼はその日スリッパを取りに来るつもりだったようですが彼の話を聞いていたら彼のことを気持ち悪いと思い喧嘩のような状態になりその日は彼は来ませんでした。

八ヶ月前彼と喧嘩をして彼の家を出て行き彼の心を深く傷つけてしまったのは私です。彼の言い分を私が理解できていなかったということもありますが、あれは私にとってはただの喧嘩でした。でも彼にとってはそうではありませんでした。「出て行ったら別れるからな。出て行ったらもう絶対よりを戻さないからな」と言われ、それでも出て行ったのは私なんですが、その時私も散々彼に罵倒されていたのでその場にいることなんてできなかったんです。気持ちを落ち着けたくて出て行ったんです。その時からもう彼の気持ちは私から離れてしまったんだと思います。最初から彼との結婚を考えていた私にとっては簡単には納得のいかない終わり方で別れてからも彼には未練を持ち続けてしまいました。彼が大国主なんだと思っているからでもあります。

幽世大神という霊界での大任を任されていた大国主が地上に降りてきたのはそれなりの使命があってのことだと思います。私と出会うためでもあったんだと思います。ですが今の彼はくずです。黒龍の操り人形となっています。以前彼にはメシヤ教刊行の「文明の創造」を渡していました。そのことを思い出し先日「神様の本を読んだら清まるから」と彼に読むことを勧めましたが彼はおそらく読む気は全くないだろうと思います。何度か彼に浄霊を取り次いだこともありますが彼に憑依する黒龍は簡単には抜けそうにありません。

黒龍の操り人形でサイコパスである彼のことを助けたいという気持ちは今もあります。ですが彼は今はもう私から離れ女遊びに精を出しています。彼のことはもう諦めるべきなのか、彼がとことん落ちるところまで落ちて行くのを私はただただ遠くから見ていることしかできないのか、どうすればいいのか分かりません。