282「呑まれるなの意味」 令和3年5月

五月十八日になりました。今日は仕事が休みでした。一年前の五月十八日が確か私の言葉を鵜呑みにした彼がメンヘラ女性とちゃんと付き合いだした日だったなと思い、この一年間の彼とのラインのやりとりを全部読み直そうと思い、昨日の夜数時間に渡り彼とのラインのやりとりを最初から読み返してみました。彼との関係は本当に泥沼で、当初付き合っているわけではないけども彼は彼に依存しているメンヘラ女性のこともその女性の二人の子供のこともほっとけないと言っており、私は詳しい事情もよく知らないまま腹いせと中途半端な優しさで付き合っていると思い込ませてしまっているうつ病を抱えるそのメンヘラ女性への同情心でちゃんと付き合ってあげないのかと言ってしまいました。彼は私が腹いせで言ったことだとは全く分かっておらず、その言葉を鵜呑みにした彼は道理を通すと決め本当にその女性と付き合い出しました。昨日ラインを読み返してみたら二人が正式に付き合いだした日は十八日ではなく五月十九日でした。私の心がぼろぼろになった日です。彼が私よりもその女性を選んだという屈辱と言葉にできないほどの苦しみを味わった日です。私はその時点ではその女性が依存が激しい人だとは知っていましたが、その女性が現役の飲み屋の女だということや男性関係にだらしない人だということまでは分かっていませんでした。

私は彼に口説かれ彼の魅力に惹かれ彼との結婚まで考えて彼と付き合うと決めたのに彼にはほっとけないというその女性親子の存在があり、今思い返しても本当に地獄のような苦しみでした。彼がその女性と付き合いだしてからも私は彼と連絡をとり、その女性とは別れるという彼の言葉を信じ、私はまだ彼がその女性と別れられていない状況の中で何度も彼と会いました。地獄に落ちる覚悟でやりました。すぐ別れて私に戻ってきてくれると思っていたのにどんどんおかしな方向に向かっていきました。「別れるつもりならなんで彼氏づらしてるの?」と彼に言いたいのをずっと我慢して彼を待ちました。「彼氏づらしてるから依存されていつまで経っても別れられないんじゃないの?」と何度も何度もはがゆい思いをしました。結局彼は別れ話をしたらその女性から「なんでもするからチャンスをください」と泣きつかれ、別れたら死んでしまいそうなその女性のことをさらにほっとくことができなくなりその女性と向き合う決心をし、ずっと彼を待ち続けていた私は彼に捨てられました。その後もその女性と別れては「最後のチャンスをください」と泣きつかれてよりを戻すということを彼は何度も繰り返しました。

結局彼はその女性と同棲生活をして婚約までしましたが、彼の精神がぼろぼろになり彼はリストカットまでしました。そして婚約を破棄しました。婚約を破棄したことでその女性には慰謝料をめぐっての調停を起こされました。ですが、その女性は今でも彼との復縁を望んでいるようで、彼がそれに応じなかったかったためその女性はまた発狂してしまい、現在婚約破棄となってから二度目の入院中です。

彼がその女性と婚約を破棄してからは再び彼と会うようになり私は彼がやっと私の元に戻ってきてくれたという思いで幸せでした。ですが、彼は私に付き合おうという言葉をくれませんでした。慰謝料をめぐっての調停もありますし、こんな状況でもう別の女がいるなんて彼も人に言えないんでしょうし、子持ちの女の人にはもう手は出せない、結婚なんてもうする気もないとも言われていました。それでも私は彼から離れることができず、「結婚のことはもう言わないから○○くんのこと嫌いになるまで一緒にいさせて」と言ってしまい、毎日彼とラインのやりとりをし、彼に会いたくて彼をしょっちゅう家に呼んでいました。そういうことをしていると私はまた彼との結婚を考え、いつかは彼の考えが変わってくれるだろうと期待していました。彼にとって私は遊び相手のようなものだったと思います。そんな矢先に彼が人食い殺人犯だと分かり私は彼から離れました。

一ヶ月半の間彼が人食い殺人犯だと疑い続けてきましが、今はそれが本当なのかそれとも彼の幻覚による思い込みなのか分からない状態です。二十日前に彼から電話がきたときには彼の声を聞いて彼に会いたい、もし自分が神様を信仰していなかったら彼が人食い殺人犯であることを一緒に秘密にして彼に寄り添っていただろうとも思いました。二十日前に彼からラインがきたときに気づきがあり、それは「呑まれるな」の合図だと分かりました。その「呑まれるな」の合図は彼が人食い殺人犯だからだと思っていました。ですが、今日一日中彼のことを考え、もし彼が人を殺し人の肉を食べたという話が彼の幻覚と思い込みであったなら二十日前の「呑まれるな」の合図は「彼が人食い殺人犯だから呑まれるな」ではなく、「遊び相手にされるから呑まれるな」という意味だったんじゃないかと思いました。そう思った瞬間にまたお腹がゆるみ下痢をしました。ということは彼は本当は人を殺したりはしていないのか。真実を知りたいです。

この一年ちょっとの期間私自身もそうとう彼に依存していたなと思います。彼に別の女性の存在があったことで腹立たしい、絶対に彼を取り戻したいという気持ちがかなりありました。そして、彼も恐ろしいほど女を依存させるのがうまいです。彼自身もメンヘラな部分があったり、お調子者であったり口も達者で女友達も多いようなので、他の人に彼を取られたくないという気持ちもありました。ですが、この一年ちょっとの間の彼とのラインのやりとりを見直すと、彼はそうとう優柔不断だなとも思ってしまいます。散々その気にさせるような言葉を言っておきながら「付き合えない」と言う。なんて酷い男だろうとも思います。ラインのやりとりを見直したことで彼への気持ちも少し冷めた気がします。