300「ラップ音」 令和3年10月

十月十四日になりました。昨夜も彼の家に泊まりました。そして、寝る前に「籍は入れてなくても毎日のように泊まってたら事実婚てみなされて母子手当がもらえなくなるからこれからは一週間に一回だけにするね。母子手当もらえなくなったら生きていけないから」と彼に伝えました。今朝起きると彼はとても眠たそうにしていて「今日仕事休もうかな」と言っていました。おそらくいろいろ考えてあまり寝れなかったんだと思います。彼の家を出る前に「私と結婚したくなったらいつでも言ってね」と言ったら「子供が一人前になったらね」と言われました。「やっぱりそこは変わらないんだね」と言ったら「無理なもんは無理だもん」と返されました。彼はできることなら毎日私と一緒にいたい、一緒に生活したいと思ってくれているんだと思います。ですが、やっぱり彼には子供を育てられないという強い思いがあるようです。

前回ラップ音の話をして途中で終わったので続きを書きます。洗面台を叩くような音と目の前にあった缶ビールのラップ音であきらかに彼の家には何かいると思いました。彼を怖がらせたくなかったのでその話は彼にはしませんでした。ただ、たぶんただの家鳴りだとは思うんですが、彼の家は時々ラップ音のような音がします。彼自身も時々「あっ、今音が鳴った」と言います。彼自身も家に何かいるとは思っているのかもしれません。別れの危機があった直後にこのラップ現象があったので何かしら霊の関係があったのかなと思えます。

霊繋がりで金縛りの話もあります。先月別れの危機があったちょうどその頃彼から聞いた話なんですが、彼は今までに何度か金縛りにあっており、夜ベッドで寝ている時に金縛りにあい、霊に首を締められたそうです。同じ霊なのか別の霊なのかは分かりませんが、別の時に金縛りにあった時には霊が足元に立っていたそうです。一年以上前の話になりますが、去年の八月彼との泥沼の関係だった時も彼から金縛りにあった話を聞きました。去年の七月末、付き合っていたメンヘラ女性に別れ話をし、いったんは別れたもののその後その女性から五十回ぐらい着信があり、なんでもするからチャンスを下さいと泣いてすがられ、彼は私を裏切りその女性とよりを戻していました。そして、去年の八月十五日のお盆の日、彼はその女性と子供たちを家に泊めたようですが、その時に彼は金縛りにあい、隣で寝ている子供に手を伸ばしている霊の手が見えたそうです。その霊は彼を押さえつけつつ子供に掴みかかろうとしていたようです。

その次の日にはその女性の家で霊が見えたようです。夜その女性が布団に入っていたら隣の布団から子供の足が見えたそうで、我が子の足だと思っていたら子供は二人とも隣の部屋にいたそうです。その女性はこれまでに三度中絶をしているのでおそらく殺されてうかばれていない水子の霊がお盆期間中帰ってきており、お盆が終わった次の日も母親恋しさに家に居座って母親の隣に寝ていたのかなと思えます。その前日に彼が金縛りにあった時の霊と次の日にその女性が見た霊が一緒の霊だったかどうかは分かりません。

その女性のことを思い返すと私もまたぼろぼろだった当時の辛い記憶が蘇ってきます。私が彼の裏切りを知ったのが、彼がその女性親子を家に泊めた二日後の八月十七日のことで、その日私は彼に直接会って彼と話をしました。彼がその女性と別れて私に戻ってくるのを三ヶ月もの間苦しみながら待っていたのに結局彼はその女性に死に物狂いで泣いてすがられ別れられずにいました。そしてこれからどうするのかと聞いたら彼は「向き合うかな。(別れたらそのメンヘラ女性が)死にそうだから」と言いました。彼に「俺のこと恨んでる?」と聞かれ、彼に裏切られた怒りと悲しみを必死に抑え、冗談で「○○ちゃん(その女性)に私達の関係言っちゃおうかな」と言ったら彼に「そんなことしたら姶良の町を歩けなくさせてやる」と言われました。彼はその時悪魔モードになっていました。彼のその恐ろしい言葉にびっくりしました。その時この人やばい人なのかなとも思いましたが、私も苦しい泥沼の恋愛の中で彼のことをずっと想い続けていたので彼に裏切られた悲しみの方が大きかったです。その日を最後に私は彼とは彼がその女性と同棲を始め婚約までし、婚約を破棄するまでの年末までずっと会っていません。 

ちなみに現在のその女性の様子なんですが、結局また元カレとよりを戻しているようです。その女性が住む団地が彼の職場のすぐ近くの通勤途中にあり、駐車場にその元カレのバイクが止まっているのを数日前に彼が見たようです。二ヶ月ほど前には彼は映画館で偶然その女性の子供二人を一緒に連れた元カレとは別の男の人を目撃しています。調停の時にその女性はその男の人が別れた元旦那さんだと説明していたようですが、それが本当かどうかは分かりません。もしかしたらその女性の新しい彼氏だったのかもしれません。もしそうだとするとその新しい彼氏とすぐに別れて元カレと会っていたのか、それとも彼がその女性と付き合っていた時と同じようにまた二股をかけているのかもしれません。

彼は婚約破棄でその女性に五十五万支払っています。弁護士費用も合わせると百一万払っています。精神面でも金銭面でも彼はその女性にぼろぼろにされています。その女性が元カレとまたよりを戻しているのを見て彼はどんな気持ちなんだろうかと思ってしまいます。

ラップ音の話から金縛りや幽霊の話、一年前の彼との地獄のように苦しかった泥沼の恋愛の話、調停後の現在のメンヘラ女性の話と話がとびとびになってしまいました。もう一度ラップ音の話に戻しますが、彼の家で起こったラップ音は人霊の仕業ではなくおそらく動物霊の仕業だったんだろうと思います。そして、今朝仕事に行く前に少しこの文章を書き出した時のことなんですが、おもしろいことに我が家の台所や洗面所等で次から次にいろんなラップ音が鳴り出しました。ラップ音のオンパレードでした。最後は私のそばに置いてあった甥っ子の揺らしたら音の鳴るおもちゃが勝手に鳴りました。狐か狸か猫の動物霊がおもしろがってやっているように思いました。明るい時間帯での出来事だったので全く怖くはありませんでした。

ちなみに今朝最初にこの文章を携帯で書き出した時に急に画面が消えました。消えたというか文章を打っている途中で勝手にホーム画面になりました。ハッカーにやられたんじゃないかと焦りました。もう一度やり始めたらまたすぐに画面がホーム画面になりました。もう一度やり始めたら次は大丈夫でした。おそらくそれも動物霊にいたずらされたんだろうと思います。ラップ音の話を書き出したらこんなにも私にラップ音や心霊現象のようなことを披露してくれるなんてすごいなと思ってしまいました。おそらく憑依してくるような動物霊ではないんだと思います。子供の動物霊が遊びでいたずらをしているように思えました。とはいえ神様をお祭りしている家の中で動物霊がいたずらをしているなんて私もまだまだ隙だらけだなと思います。

二ヶ月半もの間彼の家に泊まりに行ってばかりいましたが、やはり彼には結婚の意思がないことが分かったのでこれからは家のことをしっかりやっていこうと思います。