274「揺れる気持ち、呑まれるなの合図」 令和3年4月

四月二十八日の夜、お腹が痛くなりトイレに行きました。トイレから出ると携帯の音が鳴ったので画面を見ると、もう連絡が来ないだろうと思っていた彼から「こんばんは!元気してる?何してるの?」とラインがきました。彼が家に来るんじゃないか、逃げなければと思いました。するとまたお腹が痛くなりトイレに行きました。私は何か気づきがあるとその瞬間にお腹が痛くなって下痢をするという経験がこれまでに何度もあります。これは「気をつけなさい」という合図だと思いました。

妹の家に泊めてもらおうと急いで準備をして家を出ました。私がラインの既読をつけなかったのでショートメールでも「こんばんは」と二度きていました。晩ごはんも食べずに家を出て来ており息子もお腹を空かせていたので、妹の家で晩ごはんを食べたあと彼にラインを送りました。調停のことも気になっていたので調停が大丈夫かともラインで聞いてみました。

彼が婚約を破棄した女性からの調停の書類が届いたのが十日前で、この十日間またいろいろあったようです。彼の職場にもまた電話をしてきたようです。その女性は今でもやっぱり彼に未練があったようで、彼に脅しをかけて復縁をせまってきたそうです。ですが彼がそれに応じなかったためまたその女性は発狂してしまい、おかしくなったその女性は彼に強姦されたと警察に訴え、警察から彼に連絡が来て事情を説明し、結局またその女性は警察を通して精神病院に入院となったそうです。残された二人の子供たちはまたその女性の親の家に預けられたんだろうと思います。きっとその子たちも自分の母親が普通のお母さんとは違う、ちょっとおかしいと思っているだろうと思います。その子たちのことを考えるととても不憫に思いました。

彼としばらくラインのやりとりをしていたら声が聞きたいと言われたので外に出て車の中で話をしました。一時間以上は話しました。その女性との調停の話も詳しく聞きました。彼はこの十日間心身ともに疲れ切っており、話を聞いてもらいたいという思いと、私がまだ彼の殺人を疑っているのかを探るためと、私の彼への警戒心を解かせて私に会いたいという思いで連絡してきたんだろうと思います。一ヶ月前彼が自分のポケットからナイフを取り出して私を脅してきたこともまた言い訳のようなことを言って謝ってきました。

彼は話がうまいですし、面白い人ですし、甘え上手でもあり、彼のことを警戒しながらも途中大笑いもしました。正直私は神様を信仰していなければ彼がたとえ人食い殺人犯であったとしても一生そのことを彼との秘密にして一生彼のそばに寄り添っていただろうと思います。そう思わせるほど彼には魅力を感じます。彼と電話でしゃべっていたら彼への恋しさが募ってきて彼に会いたいとすごく思いました。ですが、ここで私が彼に戻ってしまえば邪神の思うつぼだと思いました。私は自分の使命も自覚しているので、自分がこのままこの恋に突っ走ってしまったら何もかもおしまいだろうと思いました。

彼に会いたい、彼とよりを戻したいという思いを押し込めて彼に「もう会わない、もう電話もしてきたらだめだよ」と伝え電話を切りました。彼からラインがきた時に二度お腹が痛くなった「気をつけなさい」の合図は「話に呑まれて彼に心を許さないように気をつけなさい」の合図だったんだと思います。

この世の中には殺人を犯して捕まらずにいる人というのはおそらくたくさんいるんじゃないかと思います。そして、それを知っていて脅されながら、もしくは一緒に秘密を守りながら交際したり結婚生活を送っている人というのは意外といるのかもしれないと思いました。彼が人を殺し人の肉を食べたという話は本当のことだと思っています。ですが、証拠もないのでそれを警察に言う覚悟はまだありません。それにやはり彼には自首してほしいです。しばらく彼への遠隔浄霊もやめていましたが、彼が自首できるようにメシヤ様に祈り遠隔浄霊をなるべく毎日していこうと思います。