295「調停終了」 令和3年9月

九月十五日、彼が婚約を破棄した女性との慰謝料をめぐっての調停がようやく終了しました。四度目の調停でした。始まりはその女性は彼に二百五十万という大金の慰謝料を要求してきました。次にはそこから金額が下がり百五十万へと変わりました。それに対し彼は五十万ほど払う考えで話をしていたようです。調停が始まってからもその女性は彼に非通知で何度も電話をかけてきて彼と復縁したいがために彼に脅しをかけてきていました。彼に相手にされず発狂してしまったその女性はまた彼の職場に何度も電話をかけレイプされたと嘘言を吐き、警察沙汰となりまた精神病院に入院させられたりしていました。

復縁が叶わないなら何が何でも彼からお金をしぼり取りたかったんだろうと思います。三度目の調停の時までその女性は百五十万要求していました。職場に何度も何度もおかしな電話をされ、職場に大迷惑をかけ彼も大変な目にあっており、これ以上その金額を押し通すなら彼は裁判にするつもりでいました。ですが、今回四度目の調停でその女性も調停員の言葉を聞き入れ五十五万で慰謝料が決まったそうです。その中には彼がその女性と同棲を始めた時に捨ててしまったその女性が持っていた冷蔵庫と洗濯機の弁償代とその女性が彼の通帳に入れていた十数万の返済分が含まれています。なので実質的な慰謝料としては二十万ぐらいなんだろうと思います。そして、五十五万その女性に払いますがもしその女性がまた彼の職場に何度も電話をかけるなどの迷惑行為をしたり、彼の家に押しかけたり彼に近づいたりなどのストーカー行為をした場合には一回につき十万円の支払いを言い渡されたようです。彼はその女性に散々な目に合わされていますが、彼が慰謝料を払うのは彼のことを慕い彼がパパになってくれると信じていたその女性の二人の子供に対し罪悪感があるからです。慰謝料と弁護士費用で彼は百万近く払うことになるようです。彼もそこまでの貯金はなく、親から多少お金を借りて支払うことになるそうです。

彼のことを客観的にみて結婚したわけでもないのに慰謝料を払わないといけないなんて大変だなと思います。好きかどうかも分からない相手に脅しと涙で洗脳され危うく結婚までしてしまうところでしたが、籍を入れる予定日の一ヶ月前に彼は結婚は無理だと心が壊れ婚約破棄をしました。彼の心が壊れてしまうのが籍を入れてしまったあとなら取り返しのつかないことになっていたのかもしれません。もし籍を入れてしまってから離婚の話になっても異常なほど依存が激しいその女性は絶対に離婚を受け入れず、「離婚するぐらいなら私は死にます」と包丁を持って発狂するということを何度も繰り返し、何年経っても別れられないまま彼は地獄のような結婚生活を送ることになっていたかもしれません。そして、そうなってくると彼ももう限界を通り越してその女性を刺し殺してしまったかもしれません。そういった意味では籍を入れる前に目が覚め彼は救われたんだろうと思います。

彼は今から一ヶ月前の三度目の調停の少し前にその女性の二人の子供に映画館で偶然遭遇しています。その時母親は一緒におらず、その子達は彼の知らない男性と一緒に三人でいたそうで、二人の子供は彼を見るなり彼から目をそらし、その男性に寄りすがり、その男性も彼のことをじーっと見てきたそうです。おそらく彼が婚約を破棄したその女性は子供達やその男性に彼のことを悪者のように吹聴していたんだろうと思います。三度目の調停の時にその女性は映画館で子供達と一緒にいた男性は離婚した元旦那さんだと自ら弁護士に話していたそうです。それが本当かどうかは分かりません。おそらくはその女性の新しい彼氏なんじゃないかと思います。新しい男ができたならその女性が彼にストーカー行為をしてくることもないだろうと思います。慰謝料の問題も解決しやっと彼も解放されました。