273「学童でのこと」 令和3年4月

四月二十七日になりました。今日は息子が放課後通っている学童保育のことで気持ちが沈むことがありました。今日は仕事が長引いてしまい息子を学童に迎えに行くのが時間ぎりぎりになってしまいました。六時を過ぎると延長料金がかかるんですが、たぶん六時ぎりぎりだったと思います。その時玄関に学童の先生が三人いて他の保護者も二名いたんですが、一人の先生がもう一人の先生に耳打ちをしました。その時私は「今日はぎりぎり」と私のことを言ってるのかなと思いました。時間のことを気にしていた私の思い違いだったのかもしれませんが、実は四ヶ月前に私はその先生を怒らせるようなことをしてしまい、その時から私はその先生に対して恐怖心を抱いていたんです。

年末の学童保育は十二月二十八日までで二十九日と三十日の二日間は特別保育になっており、時間も五時半までとなっていて延長もできないことになっていたのに私はそのことをうっかり忘れていました。年末は特に仕事も忙しく、二十九日の日も普段どおり自分が残れる五時半まで仕事をして迎えにいったのが五時五十分ぐらいになってしまいました。学童の前に着くと息子と先生が外におり、私が乗っている車の前まで来て「今日と明日は五時半までですからね。お願いしますね」と目も合わさず言ってそのままさーっと立ち去って行きました。ものすごく怒っているのが伝わってきました。私はその時すみませんと謝ったんですが、これは大変なことをしてしまったと思いものすごく落ち込みました。特別保育利用のプリントまで提出していたのに時間を守らず二十分も遅れてしまいそうとう怒らせてしまいました。

毎年年末の特別保育をお願いしており、毎年前日には学童の先生から「明日とあさっては五時半までですからね」と声かけしてもらっていたんですが、今回のその前日の日は仕事が忙しくて迎えが間に合わなかったため妹に息子の迎えを頼んでいたため声かけももらっていなかったということもあり、本当にうっかりしてしまっていました。私が時間を過ぎてもなかなか迎えに来ないのでその先生が「本当に迷惑だ」と何度も言っていたと息子から聞きました。もしかしたらその先生は何か大事な予定があったのかもしれません。二十分も時間を過ぎてしまい本当に申し訳ない気持ちでしたが、その日からその先生の怒った姿が頭から離れなくなりました。そして、次に会った時にはちゃんと謝ろうと思っていました。

正月があけて学童にまた息子を預けだし夕方迎えに行ってもなかなかその先生に会えませんでした。そして、その失敗を犯した日から十日経ってからようやくその先生に会いました。会った時にちゃんと謝ろうと思っていたのに十日も経ってから謝るということに戸惑ってしまい、結局私はその時のことを謝ることができないまま帰ってしまいました。謝り損ねたことでその日からまたさらに気分が落ち込みました。もう今さら謝れないなと思ってしまい学童に迎えに行くのが毎日おっくうになっていきました。

そして、その先生もその時のことをずっと根に持っているのか私が改めてちゃんと謝ってこなかったため余計に腹を立てているのか分かりませんが、私が普段よりも早い時間に迎えに行くと「今日は早かった」と別の先生にぼそっと言っていました。私に聞こえてないと思って言っていたんだと思いますがはっきりと聞こえていました。はっきりと聞こえていたのが二、三回と、聞こえてはいないですがぼそっと他の先生に何か言っていたり耳打ちしてる姿も何度か見ており、その姿を見るたびにまた私のことを言っているんだろうなと気持ちが沈みました。その失敗を犯す前までは私は子供を迎えに行く時学童の先生方と普通に笑っておしゃべりしていたのに笑うどころかどの先生とも会話を避けるようになり、その先生に関しては顔を見るだけで硬直するようになってしまいました。

保護者のそばや見える範囲以内で別の先生に耳打ちしたり小声で何か話すなんてことは普通はしないと思いますし、私が時間に遅れてしまったそれ以前にはその先生がそういうことをする姿は見た覚えがないので、やはりその先生はそうとう私に腹を立てているんだと思います。私はもうこの四ヶ月その先生への恐怖心で息子を学童へ預けることもおっくうになりました。

時間のことをうっかりしていた私が悪かったので最初にちゃんと謝っていたら私もこんなに悩まずにすんだだろうと思いますし、その先生も何度も私への皮肉を他の先生にぼそっと言ったり耳打ちしたりということもなかったのかもしれません。ただ、謝るのも怖いと思うほどその先生のその時の態度は怖かったです。他の先生だったらもうちょっと優しく対応してくださっただろうと思えますし、そしたら怖れずにこちらもちゃんと謝罪ができたと思います。

時間に遅れた自分が招いたことなんですが、今後もその先生への恐怖心とその先生からの皮肉が続くのかと思うと落ち込みます。もう今さら謝れないと思っているので、子供を学童から卒業させる時にあの時は迷惑をかけてすみませんでしたと謝ろうかと思います。それまでずっと悩み苦しんでいくのもきついです。息子は今小学五年生です。五年生にもなると放課後学童に通う子はあまりいません。ですが、うちは母一人子一人の母子家庭ですし、息子は今も特別支援学級です。下校後や休みの日に一緒に遊んだりする特別に仲のいい友達もいません。そして、玄関の鍵が壊れている家に放課後毎日一人で留守番させるのは心配です。

息子をいつまで学童に通わせるかはまだ決めていません。夏休みや冬休みなどの長期休みのことを考えると子供を毎日一人でずっと留守番させるのはいろいろと心配ですし、学童だと宿題をする時間もありますし、学童内の子供達と毎日遊ぶことができるので、人との関わり合いが持てるいう面においても来年の夏休みが終わるぐらいまでは学童を利用させてもらいたいと考えています。

この四ヶ月自分の失敗と謝り損ねたことへの後悔とその先生がやる耳打ちやこっそり話に精神的にきつい思いをしてきたんですが、個人批判に繋がるようなことを書くわけにはいかないと思いこれまで書かずにいたんですが、今回時間ぎりぎりに子供を迎えに行き、本当なら「時間ぎりぎりになってすみませんでした」と一言言えばすむことなのにその先生を目の前にすると怯えてしまってそんなことも言えない、何も言えないような心理状態に私がなってしまっているため書いてしまいました。私には幼い頃から怒った女性に対する極度の恐怖心があります。そのトラウマが克服できていなかったんだと思います。