189「父の今後についての話し合い」 平成31年4月

四月二十二日、その日は私が新しく始めることになった職場の初日の日でした。その日は、仕事を予定より少し早くあがらせてもらい妹と一緒に父の入院する病院へ先生との話し合いに行きました。前々日に父が首を絞めてしまった職員の方も一緒でした。真っ先に父が首を絞め怪我をさせてしまったことの謝罪をしました。そして、これ以上この病院に入院させ続けるのは病院の先生、職員の方々や患者さん方に迷惑になるので違う病院を探しますと伝えました。

ですが、すぐに別の病院を探すということで簡単に話がついたのになぜか妹が自ら何度も父に薬を使ってもらってよいというような発言をしてしまったことが私にはとても引っ掛かりました。たしかにすぐに病院を出されても父を家に戻すわけにもいかないですし、私が薬を拒否していることに病院側も腹を立てているだろうと思い、これ以上薬を拒否するわけにはいかないねという話は前日に妹としていました。ですが、話し合いはすぐにまとまったのに妹が自ら何度も薬や注射の話をしたせいで父が暴れてどうにもならない時には注射を打つということを私も認めざるを得ませんでした。妹が次から次に余計なことを言わなければ私が注射を認めるという話にもならずにすんだのに妹のことをなんてばかなんだろう、もしかしてこの子は本気で薬を使ってほしいと思っているのかと妹の発言をはらはらしながら聞いていました。

薬に関しては父自身が絶対に飲まないと拒否しているため病院側も強制的に飲ませることはできないんですが、また職員の方や患者さんに危害を加えたりしそうになった場合には注射を打ち監禁室に入れるということになりました。妹はまだまだ薬毒の恐ろしさ、邪神のもくろみというものを分かっていません。昨晩妹に「もしも薬を使ったりしたらお父さんは病院内で殺人を犯すかもしれないよ」と言ったんですが、妹は「そんなことないよ」と笑ったように言い、私の話を全く信じていませんでした。薬毒というものを知らない世間の人と同じような考えなんだと妹に不安を感じました。病院に入院させている以上人に迷惑をかけてしまうぐらいなら薬を飲ませて精神状態を落ち着かせた方がいいと妹は思っているようです。薬を飲んで何の副作用もなく本当にただ精神が安定するだけなら何も問題はないんですが実際にはそうはいきません。副作用というものは必ずありますし、薬を飲ませて人間を自由自在に操るのが邪神の目的です。

妹の余計な発言で私自身が注射を許可する羽目になってしまったのであとはもうそんなことにならないよう、父の精神状態がまともになるよう毎日遠隔浄霊を続け、そして、次の入院先でも薬を入れられることがないようメシヤ様に祈るのみです。