43「母の命日」 平成29年3月

三月一日は私の母の十八回目の命日でした。仕事を終え、家に帰ってから妹と一緒にお供えの料理を作っている所へ父が帰ってきました。家に入ってくるなり父は私と妹のそばで怒鳴り狂い、包丁を握り私に向け殺してやると脅してきました。本当に刺してきたりはしないだろうと思ったので私は無視して料理を続けていました。すると父は怒鳴り狂いながらシンクの中で包丁を押し曲げ刃を折って壊してしまいました。水道も壊そうとして暴れました。とんでもなく凶暴でしたがその時も妹がそばにいてくれたおかげで私も平然としていられました。父が刃物を向けてきたのは初めてだったので母の命日と関係があるのかなと思いました。

家族揃って母の命日の供養をできるような状態ではなかったので、私も妹も個々でお参りをしました。私の亡くなった母は乙姫です。今から約三年前、私が何か気づきがあるとその瞬間にお腹が痛くなり下痢をした時期があり、その時に私の亡くなった母のことが分かりました。私はずっと母が今霊界でどうしているのかが気がかりでした。執念を捨てて霊界でメシヤ様の御用をちゃんとしているのかかずっと気がかりでした。メシヤ様に母の救いをお祈りし、幽世大神様にも母の救いをお祈りしました。その日の晩、就寝前に一度雷の音が聞こえ、なんとなく母と繋がりがあるように思えました。次の日の朝も天気が悪く、あられが降り雷も鳴り、なんとなく霊界の母の様相が伺えたような気がしました。おそらく乙姫の三千年来の執念が消えたんだろうと思いました。父が私に包丁を向けてきたのも母のみたまの向上を阻止するための邪神の妨害だったんだろうと思います。母の命日の日だったのか次の日だったのか、父は誰かに殴られたのか泥酔していて転んだのかは分かりませんが、左目の下が殴られた跡のように紫色になっていました。情けない姿で少しは普段の自分の行いを反省してくれるかと期待しましたが、父はまだまだ良くなる兆しが見えませんでした。