322「私の恋愛の性質」 令和4年1月

一月十九日、その日一つ目の話を書き終えたあと彼とラインのやり取りをして、その日の夜彼を我が家に招き彼に御神前で浄霊を取り次ぎました。浄霊中彼が苦悶の表情をしていたので、浄霊で体に痛みが起こっているのかななどと考えながら三十分ほど取り次ぎました。浄霊を終えたあと彼に感想を聞いてみたら、「いろいろと考えさせられた時間だった」と言いました。彼が浄霊中に苦悶の表情をしていたのは浄霊によって体に痛みが起こったわけではなく、ここ最近の私に対する不満についてずっと考えこんでいたからだったんです。浄霊が終わり最初に彼が言った言葉は「裕美さんは旦那さんの友達を好きになったことがあるんだよね」でした。そこなのか、そんなことで苦悶の表情をしていたのかと思いました。彼の悩みの種が私なのであればいくら私が浄霊しても意味がないのかなと思いました。

誰にでも人には言えない、人には言いたくない秘密が一つや二つはあると思います。私はこれまでに自分のことをたくさん暴露してきていたつもりですが、まだまだ暴露していない話があったなと思いました。彼には以前話したことがあるんですが、私は十数年前、結婚を視野にお付き合いをしていたにも関わらず、彼氏(元夫)の友達を好きになってしまったことがあります。本当にときめいてしまっていました。ですが、結婚まで考えている人を裏切ることなんてできないと自分の感情を必死に抑え封じ込めました。本当に本当に苦しいでした。その人とは彼(元夫)の友達や私の友達を含めて数人で遊んだり飲みに行ったりしたことが何度かあり、その度に私はその人にひそかに恋心を抱いていました。彼(元夫)は全くそんなことには気づいていなかったようですし、私も彼(元夫)に対してもその好きになってしまった人に対しても何の素振りも見せていません。その人に好きという気持ちを伝えるなんてことも微塵も考えていませんでした。彼(元夫)が私の運命の人なんだから絶対に裏切るようなまねはしてはいけないと必死に自分の感情を封じ込めたんです。私が彼(元夫)と結婚した二年後ぐらいにたしかその人が結婚したという話を聞き、少しせつなさもありました。

私は元夫を裏切る行為はしていないです。ですが、行動は浮気ではないですが、心は浮気をしてしまっていたんです。私はわりと簡単に人を好きになってしまうタイプだったんです。ですが、そんな人は世の中にはたくさんいると思います。お付き合いしている相手や結婚している相手がいるにも関わらず別の人を好きになり行動を起こせば浮気や不倫となりますが、私は浮気や不倫をする人間は嫌いです。自分はそういう人間にはなりたくないと思っています。ですが、一年半前今お付き合いしている彼とメンヘラ女性との泥沼の関係で事実上私は彼の浮気相手となってしまっています。相手の女性が異常なほど依存が激しく、彼がその女性と子供に同情してしまったばかりに洗脳されていたことも分かっていたので彼を取り返したいという思いだけではなく、彼を助けたい、彼を救いたいという思いもあって彼から離れることができませんでした。彼がすぐにその女性と別れてくれると信じていたのにいつまで経っても別れられず、別れたら死んでしまいそうなその女性と彼は向き合うことを決め三ヶ月間ずっと苦しんで待っていた私は彼に捨てられました。

話が飛びましたが、彼に初めて御神前で正式な形で浄霊を取り次いだ結果、私の恋愛の性質を彼に突かれる結果となってしまいました。彼は私がまた同じことをするんじゃないかと疑っているようです。私はこれまでに彼と別れた元夫の二人としかお付き合いをしたことがありません。私は自分のことを清くまじめに生きてきたと彼には言ってきました。そんな清くまじめに生きてきたと言っている私が元夫の友達を好きになったことがあるということが彼にとっては「人は裏切る、簡単に人は信用できない」という不安に繋がっているようです。

「簡単に人を好きになってしまう」これは人それぞれの個性だと思います。けっして悪いことではないと思います。ですが、お付き合いしている人がいるのに別な人に目が行ってしまっては問題が起きるので私は異性の友達は作りません。私とは逆で彼は簡単に人を好きになることはないそうです。なので女友達もたくさんいます。相手の女性は彼に気があって彼を飲みに誘ってきている可能性はあるかもしれませんが、彼には全くそんな気もなく誰とでも仲良くできる、誰とでも飲みに行ける、彼はそんな人です。私と彼は真逆です。彼は恋愛に対してはものすごく純粋なんだとも思います。純粋すぎるので裏切られるのが恐いし、実際に裏切りを経験してしまっているため人間不信になり私のことも信用できないのかもしれません。

結局また私は彼とよりを戻しました。恋愛というのは動物霊の働きによるものなので、万が一私が彼以外の別の男の人に興味をもったり好きになってしまった場合、彼と関係をずっと続けて行くつもりなら自分の頭やお腹の中の副守護神に浄霊してよからぬ考えを打ち消していくしかないのかなと思います。

彼にはもしも他に好きな人ができたらはっきりと言うからと伝えました。そして、その日の夜はこれまで避けてきた信仰の話もいろいろしました。過去に私が患ったいくつもの精神の病気の話も彼に打ち明けました。彼も真剣に聞いてくれていました。