127「近所の方との揉め合いと妹の一言」 平成30年3月

三月十三日、その日父はまたとんでもないことをしでかしました。その日は妹が昼三時ぐらいに実家に来てくれ、その時すでに父はいつものごとく倉庫でお酒を飲んでおり、ぶつぶつ言っていたようです。そして、五時頃父はとんでもないことをしでかしたようです。裏庭から隣の家の方の批判を大声で叫んだそうで、妹が子供を抱えながら父を止めに行ったそうです。家の中に入るように促し、その時は父は家の中に入ったそうです。ですが、しばらく経つと父はまた外に出て、今度は父が近所の方の中で一番攻撃のターゲットにしてしまっている近所の方への批判を大声で叫び出したそうです。

その日はさすがにもうその近所の方も怒りが限界で父に苦言を呈すると父はその方の家の前まで行き、その方に直接大声で罵声を浴びせてしまったようでした。別の近所の方も止めに入るという状態で本当に酷い状態だったようです。その時妹は子供に母乳をあげている最中でかけつけることができず、部屋の中でずっとその揉め合いを聞くことしかできなかったようです。私は仕事が終わったあと妹に電話し、そのことを知りました。なんてことをしてくれたんだと思いました。私はその日仕事が忙しく普段よりも長い時間働き、体も疲れきっており、そんな時に父がまたとんでもないことをしでかし心も体も疲れ切った状態でした。

そして、さらに精神的に追い打ちをかけられたのが妹の言葉でした。妹が実家に戻ってくる時にはいつも妹が晩ご飯の用意をしてくれます。その日も夜妹が晩ご飯を作ってくれたんですが、「普通の家庭は八時間労働して帰ってきてからちゃんと晩ご飯も作ってるんだよ」と皮肉を言われました。仕事で普段よりもものすごく疲れて帰ってきてる時にそんな皮肉を言われると精神的に疲れが倍増します。短気な人なら怒って喧嘩になるだろうと思います。仕事で疲れて帰った時に欲しい言葉は「おつかれさま」の一言です。皮肉なんて聞きたくありません。

妹が家にいる時はいつも料理は妹に任せっきりになっているんですが、私は料理を作るのが嫌でやらないわけではありません。私が台所に立ち料理をすると隣の居間にいる父が台所に来て大声で怒鳴り狂って私に暴言を浴びせてきたり、私に唾をかけてきたり、作った料理に唾をかけたり、料理をシンクに捨てたり、物を投げたり叩き壊したりするのでそれを避けるために料理をほとんどしなくなったんです。しかも一年前から家の光熱費は全部私が払っています。そのうえ散々恐ろしい思いをしながら食費をいっさい出さない父の分まで私が食事を用意をするのはばかばかしくてやってられないという思いがあり妹が実家を出て生活するようになった去年の七月から私は料理をほとんどしなくなり、夜は息子と外食をすることが多くなりました。

攻撃のターゲットが自分ではなく被害がまだ軽い状況であるなら家賃を払わなくていい分私が父の食費まで負担し、父の分の料理を作ることは構わないんですが、私は実家に住みたくて住んでいるわけではなく、とてつもなく恐ろしい精神病とアルコール依存症の父を一人で住まわせるわけにはいかないという思いで恐ろしい生活環境に耐えながら実家に住んでいるので妹のその一言はかなりのストレスでした。

私と妹には考え方に違いがあります。私はとてつもなく恐ろしい精神病とアルコール依存症の父を一人で住まわせるわけにはいかない、どんなに苦しくても父が治るかもしくは死ぬまでは実家にいて耐えなければならないという考えでいます。ですが、いろいろな原因があって一緒に生活しているにも関わらず父にご飯を作ってあげてはいません。散々苦しめられているのでご飯を作ってあげる必要もないと思っています。本当は自分の父への怒りをどうにか抑えて父にご飯を作ってあげることができればいいのかもしれませんが、作ってあげても父は私への暴言を吐き続けるのでそんなことはしたくありません。一方妹は父と一緒に生活するのはもうできないと言っていますが、父にご飯を作ってあげたいという気持ちはあるようで、妹は実家に帰って来た時には父の分も料理を作って食べさせています。お互い考えは違っていてもお互いができない部分をカバーしあえているので私達姉妹はどうにかこの地獄の生活に耐えられているんだと思います。

次の日の朝近所の方に謝罪に行きましたが相当なお怒りでした。早く治療させるように言われましたが、私も「はい」と返事をし、謝ることしかできませんでした。