307「愛人」 令和3年12月

十二月八日になりました。今日は仕事が休みです。前回彼の元奥さんと元上司の話を書きましたが、今日は元奥さんの母親であるAさんの話を書きます。Aさんのこともあまりいい話は聞いていません。Aさんはある男性の愛人をしていたそうで、その男性が所有する一軒家に娘である彼の元奥さんとその妹が一緒に住んでいたそうです。Aさんは工場とスナックで働いていたそうです。Aさんはその愛人関係だった男性とは別れ新しい彼氏ができ、その一軒家を出て行くことになり、その家に子供ができ結婚することとなった彼と彼の元奥さんが一緒に住むことになったそうです。

事情を知った愛人関係にあった男性は当然のことながら怒り、揉め事となり彼は家賃を適正な金額で払うと話をしたそうですが、話し合いの結果安い家賃で住まわせてもらうことになったそうです。その男性も自分が愛人を囲っていたという話を周りに漏らされたくないなどの理由があったんだと思います。彼からその話を最初に聞いた時私はあまりにも異次元の話だったのでいまいち頭の中でイメージすることができませんでした。愛人という言葉は知っていましたが、実際に私の親戚、知人関係で男の人の愛人をやっている人間なんて誰一人いませんし、そういうのはドラマやマンガの中での話という感覚でしかなかったからです。

Aさんは自治会に入っていなかったためゴミを捨てることができず、部屋の隅にゴミが天井まで積み上げられていたそうで、そのゴミを全部彼が捨てたそうです。自治会に入っていないとゴミを捨てられないという決まりもいろいろ問題があると思いますが、かといってゴミを全部家の中に溜め続けていくというのもすごい話だなと思いました。家の中もそうとう臭かったようです。

Aさんは彼に娘である彼の奥さんを通してお金を貸してほしいと言ってきたこともあったようです。彼がお金を渡しに言われた場所に向かうとそこはパチンコ店だったそうです。さすがに彼も腹が立ち、Aさんに「お金を貸してほしいと頼む○○(奥さん)の気持ちも考えてあげてください。このお金は返さなくていいです。だけど二度とこんなことはしないでください」と伝え、彼も十二万円しか給料がないなかで、パチンコにお金を費やしているAさんに三万円渡したそうです。こんな話を聞くと彼の元奥さんの母親もとんでもない人間だなと思ってしまいます。ただ、Aさんは料理が上手な人だったようで、彼も何度もAさんの手料理をご馳走になったそうです。

「愛人」という言葉を聞くと、不倫と同じく悪いイメージしか湧かないんですが、愛人をやっている人間の思考はいったいどんなものなんだろうと思ってしまいます。愛人というのは住む家を提供されたりお金をもらって生活しているそうで、不倫とは少し意味合いが違うそうなんですが、相手の奥さんに対して申し訳ないという気持ちなどは持っていないんだろうかと疑問を持ちます。私は浮気とか不倫とかする人間は嫌いなんですが、愛人となるともう次元が違ってくるなと思います。自分の夫に愛人がいると知った奥さんの気持ちを考えると気の毒に思います。

それぞれの家庭でいろんな事情があるんだとは思いますが、自分の夫が愛人を作っていると知れば大抵の人はそうとう恨み、憎しみの気持ちを持つだろうと思います。人によっては相手の女に生霊を飛ばしているだろうと思います。愛人を持つ、愛人になるという関係は不倫と同様万死に値する罪だと思いますし、こういう人はいい死に方はしないだろうなと思います。死んだあとに後悔するより生きてる間に改心できればいいのになと思います。

Aさんの場合はもう愛人という関係は終わっているんだと思いますが、二度とそういうことを繰り返さずに生きてほしいなと思います。