266「別れのメッセージ」 令和3年4月

四月四日の朝、彼には「おはよ 寝れた?」とラインを送りました。彼からは「きらい」と返事がきました。「なんで?」と聞き返しましたが返事はありませんでした。夜私達四人が妹の家に移動して寝ていた間に彼が家に来たかどうかはその言葉だけでは判断がつきませんでした。

息子と妹と甥っ子とうちに帰り、十一時から我が家の月次祭を行いました。死の恐怖にある中なので必死の思いで御玉串料も普段の月次祭の時よりもだいぶ多い金額を包み御守護をお願いしました。月次祭のあとには息子、妹、甥っ子に浄霊を取り次ぎ、自己浄霊もして、彼へ遠隔浄霊をしました。そのあと料理を作ってお膳を用意し先祖の慰霊祭も行いました。慰霊祭と言いつつももう今の私の状況は私が先祖の力を借りたい、助けてもらいたいという状況なので正直に先祖にも御守護をお願いしました。

少し遅めの昼食を終えたあと彼にラインを送りました。彼のインスタグラムの投稿内容について触れました。彼は数日前にインスタグラムに「#愛などとうに忘れたわー!!!!、#退かぬ媚びぬ省みぬ!!」、「ちょっとあまりよくないね。良くない。少し悪いことが続いてるね!」という内容を載せていたんです。そして、その時の写真は夜家の駐車場に一つぽつんと置いてあるキャンプ用のイスを家の中から撮った写真でした。彼は夜空の星を一人で見るのが好きな人なので、お酒を飲みながら外で星を見ようとしていたようなんですが、あいにくその日は星が一つも出ていなかったようで、そんな内容がインスタグラムに投稿されていました。私はその写真にも不気味さを感じていました。彼は私を脅して口封じをして私から離れたかったんだろうと思います。なのに私が怯えた態度を取らず、泣いて命乞いをして逃げ出すようなこともしないのでやっかいだと感じていたのかもしれません。

私は彼に「インスタ見たよ。愛などとうに忘れたわー。退かぬ、媚びぬ、省みぬ?私のこと?」と送りました。そして、彼と電話で直接話しました。彼にこの一週間の恐怖心を悟られたくなかったので何度も続いた彼からの脅しの言葉の内容には触れず、脅されているなんて分かっていないていで、あくまでも恋愛の話で彼と電話をしました。ですが、彼がナイフを持ってきたことは一応また責めました。昼間なので彼も悪魔モードにはなっておらず、脅しのようなことも一切言わず、ナイフを持ってきたことも上手い言い訳をされました。インスタグラムの内容については、仕事でも嫌なことがあってあの時は一人になりたい気分だった。気を悪くさせたならその投稿を消すよと言われました。

彼が前日の夜中に口封じに我が家に来たのかどうか分かりませんでしたが、もし本当に来ていたんだとしたら家の前に私の車は停めてあるのに私も息子も家におらず、泊まるといっていた妹と甥っ子の姿もなくそうとう怪しんでいるだろうと思い、ちょっと苦しい言い訳に聞こえたかもしれませんが彼に「昨日は妹と甥っ子が泊まりに来たんだけど、甥っ子がなかなか眠れなかったから妹の車で妹の家に行って寝たんだ」と話しました。彼には「そうだったんだ。家近いもんね」と言われました。彼が口封じに夜中にうちに来たのかどうかはやはり判断できませんでした。もしかすると前日の夜は悪魔モードにはなっておらず、単純にお酒を飲みすぎて一人が寂しくて夜中に「今からいくね」とラインを送ってきただけなのかもしれません。

そして、また新たに彼が七年ほど前にうつ病になって休職していた時の今まで私が聞いたことのなかった彼の話を聞きました。彼はうつ病になって休職していた時、幻覚症状が起こっていたようです。自分は別の誰かと会話をしたり、一緒に飲みに行ったり、その人と喧嘩になって殴り合いになったりしたそうなんですが、実際にはそんな相手はおらず、架空の人物と会話をし、一緒に飲みに行っているはずが実際には一人で飲みに行き、殴り合っていたはずが実際には自分で自分を殴っていたそうです。

私が彼に電話したのは彼に殺されずにどうにかうまいこと彼との関係を終わらせ、その後にも絶対に殺しに来ないようにうまく話を持っていこうと思い電話をしたんですが、彼の初めて聞いた幻覚の話に同情したのともっと詳しく知りたいという気持ちが湧き起こりました。彼との関係を終わらせる話にはいたらず電話を切りました。そして、夜にまた普段と変わらない普通の内容で彼にラインを送りました。そして、「うつ病の時の話を聞いて助けたいと思った、辛い時には支えるからね」と伝えました。彼からは「支えなくていいから!不快にさせたね。もう近づかないから大丈夫だからね」と返ってきました。そうですかで終わらせるわけにもいかないですし、彼がこれまでの人生でたくさん大変な思いをしてきたことも知っているので、「癒やしてあげたいと思ってる。頼りないかもしれないけど」と伝えました。彼が悪魔モードではなかったのでどうしてもその時にはばっさりと彼との関係を終わらせることができませんでした。

次の日の夜彼の方からラインがきました。前日に彼を助けたいだの支えになりたいだの癒やしてあげたいだの言っておきながら私はまた口封じにいつ殺されるか分からないという恐怖心からついにその日彼に別れの言葉を送りました。彼も納得し、私はその日ついに彼との関係を絶ちました。彼には納得してもらえ「怖い思いさせてごめんね」と言葉をもらえました。たぶん彼が口封じに私を殺しにくることはないだろうと思いますが、油断はまだまだできないのでとうぶん彼への遠隔浄霊は続けようと思っています。