200「耳鼻科で失敗」 令和元年6月

六月十九日、その日は仕事が休みだったので耳鼻科へ行きました。耳の掃除をしてもらうためです。私は時々綿棒を使って耳かきをするんですが、そのせいか耳の中がむずむずすることがあります。息子が耳垢詮塞で四月に耳鼻科で大きな耳垢の固まりをとってもらっており、もしかしたら私の耳にも大きな耳垢があるかもしれないと思いその日耳鼻科に行きました。耳垢をとるだけなので薬を使われることなんてないだろうと安心しきっていたんですがそれは間違いでした。

耳鼻科の先生は最初に「消毒」と助手の人に言いました。私はゲッと思いましたがやめてくださいとも言えず、されるがままになってしまいました。消毒液がついた細い綿棒で耳の中をぐりぐりかき回されたあと、今度は軟膏がついた綿棒で耳の中をぐりぐりかき回され、「耳垢なかったですよ」と言われました。しまった、来なければよかったと思いました。普段薬を使うことなんて一切ないので軟膏がどういったものなのか知らなかったんですが、軟膏をつけられたあとは耳の中がスースーしました。

支払いを済ませたあと急いで車に戻りティッシュで耳の中の軟膏を拭き取りました。ティッシュだけでは拭き取れなかったので、近くの店に行って綿棒を買い、綿棒で軟膏を拭き取りました。何回やっても軟膏の匂いがとれないので、両耳で三十本近く綿棒を使いました。最初の半分はそのまま使い、あとの半分は綿棒を水で濡らしてから使いました。

耳垢をとってもらうだけのつもりで耳鼻科へ行ったのに消毒をされ軟膏も使われとんだ目に合いました。耳垢がないなら何もせずにそれを言ってもらうだけでよかったのにと思いましたが、そういったことを何も伝えなかった自分が悪いので自業自得です。今回は自分が耳の掃除をしてもらうために耳鼻科へ行ったので、先生の「消毒」という言葉を聞きもらしはしなかったんですが、二ヶ月前に耳垢詮塞だった息子を耳鼻科へ連れて行った時もおそらく最初に消毒をされてしまったんだろうと思います。綿棒に染み込ませたわずかな量であっても消毒なんてされたくありませんでした。綿棒で耳かきをするのはよくないとは知っていたんですが、綿棒で耳かきをしていた結果耳の中がむずむずし、大きな耳垢があるんじゃないかと勘違いをし、いろいろとおおごとになってしまいました。

妹に耳垢栓塞の話をしたらライト付きの耳かきがあることを教えてもらいさっそく買って使ってみたところライトのおかげで耳の中がきれいに見え、これなら耳垢が溜まりやすい息子の耳掃除も耳鼻科へ行かなくても自分でできるなと思いました。