137「狐の発狂」 平成30年4月

四月二日、その日父はまた大発狂してしまいました。夕方私が仕事から戻った時には父は倉庫にいて静かにしていました。しばらくすると父は庭に出てまた隣近所の方への暴言を吐きました。その日の発狂はサタンではなく狐による発狂でした。動物霊によって幾分発狂の仕方が違います。狐による発狂は相手を挑発するような憎たらしい発狂の仕方をします。奇声も発します。父はとても憎たらしい顔つきで気違いとなり「きょらーきょらー」と言いながらぴょんぴょん飛び回ったりもします。最近はあまり狐による発狂だと思うことがなく、狐の存在を忘れていました。お酒を飲んで力を増す天狗や狸、龍神とは違い狐はお酒がなくても発狂します。夜遅くまで飲んでいる父が最近また早起きになっていました。父は睡眠不足によって狐の発狂が起こったんだと思います。

父はその日も本当に世間に顔向けできなくなるほどの酷い憎たらしい発狂で隣近所の方を攻撃してしまいました。もう妹もこれ以上耐えられない、もう病院に入れようと言ってきます。ですが、病院に入れることは絶対にできません。睡眠不足で狐が大暴れしたなら延髄や首周りの浄霊を徹底するしかありません。本当に本当に苦しいです。