99「大浄化の際にはメシヤ様へ御守護願い」 平成30年1月

一月八日、その日も夜父は発狂しました。居間でおとなしくしていた父が突然どすどす足音をたてて玄関に向かって行きました。もしやまた外に出て発狂する気かとどきっとしました。案の定父は庭に出て大声で怒鳴り出しました。夜の十時を過ぎていましたが、その日は小学一年の息子がまだ布団の中で眠れずに起きていたため、息子に父を止めさせに行かせました。まだ幼い子供を使って発狂する人間を止めさせようとするのはとてもかわいそうではありますが、私は常に父の攻撃のターゲットにされているので、私が近づくと父は余計に大声を出し、私が父をつかんで引っ張って中に入れようとしても父に掴まれて引っ掛かれたりして私もだいたい毎回けがをします。父の攻撃のターゲットにされていない息子が父に声をかけると父も正気を取り戻すことが多いので息子に頼みました。息子に声をかけられた父は一瞬我に返り、「分かった。家に入るから」と答えるんですが、どうしてもすぐまた発狂してしまい、三度そのやり取りを繰り返すうちに私も耐えきれず父の前に行き父を掴み家の中に引っ張ろうとしましたが、父も激しく抵抗するので引っ張ることができず、「ばあさん(私のこと)がいるから中に入らないんだ」と父が怒鳴ると、息子が「お母さん隠れてて」と言って、私を隠れさせて息子が一人で父をなだめて家に入れさせてくれました。息子をとても頼もしく思いました。

父は家の中に入ってからはおとなしくしていました。居間のソファーで寝ていたんだと思いますが、夜中の三時、トイレで目を覚ました父がまた庭に出て行きました。私も物音ですぐ目を覚まし、父が外でまた大声を出さないかひやひやしていました。すると父は外で「ふははははは」と不気味に笑いだしました。まずいと思い頭の中が恐怖でいっぱいになりました。そして、すぐ布団から飛び起き、「メシヤ様、父が発狂しませんようお助けください」と必死に祈りました。いつもなら祈ったあとすぐ発狂する父へ向けて浄霊をするんですがその日は御神体の方を向き頭を下げ、必死に祈りました。すると父は外で叫ぶことを諦め家の中に入ってきました。真夜中にまた父が外で大声を出せば私ももう精神的に耐えられそうにありません。メシヤ様から御守護をいただけたと思いました。

そして、一時間経った四時頃父がまた何か言いながらソファーから起き出しました。私もすぐまた目を覚まし、父が外に出て発狂しないか頭の中が恐怖でいっぱいになりました。そして、すぐにまた御神体の方を向き、メシヤ様に必死に祈りました。父がソファーから起き出した時の荒々しい物音と足音は外に出て発狂する時の音だったものの父が外に出て行くことはなく、大声を出すのを諦めたような感じで、ようやく布団を敷いて眠りにつきました。また必死の祈りにより御守護をいただけました。

なぜその日御守護願いだけをしたかというと、その前日にネットで読んだメシヤ様の御教えに大浄化の際にはメシヤ様への御守護願いが大事だと、想念が大事だというところを読んでいたからです。何度も読んだことのある御教えですが今までは父が発狂する時は急所を探しながら懸命に浄霊をしてきました。ですが、浄霊をしても発狂が収まらないこともよくあります。父の発狂が激しくなった年末以降はなおさらです。今まで何度も邪神の最後のあがきだと思って父の大発狂に耐えてきましたが、今度こそ本当の邪神の最後のあがきなんじゃないかと思っています。なので、大浄化の際にはメシヤ様へ御守護願いをすることが一番大事なんだと御教えにより再認識しました。

一月九日、その日も父は発狂しました。私が毎日夜御神前でお参りをすることが父はよほど気にくわないようで、そのことで発狂しました。「床の間に来るな。今度から床の間に来てお参りをしたら、御神体をおまえに投げ付けてやるからな」と何度も怒鳴っていました。父はいつも御神体をお祀りしている部屋で寝ています。父が朝起きていれば朝拝も御神前でするんですが、最近父は朝起きるのが遅く、父がまだ寝ている時は自分の部屋で御神前に向かってお参りをしています。夜も父の精神状態がとても酷い場合は父を刺激しないよう自分の部屋から御神前に向かってお参りをしています。ですが、いつ父が発狂し出すか分からない状況の中、怖いと思いながらもだいたい毎日御神前でお参りをしています。私がお参りをする姿を見て父はさらに精神状態がおかしくなります。夜お参りをする前に私が廊下のカーテンを閉めることにも父はものすごく怒ります。

その日夜私が御神前でお参りをしたあと、ついに父は怒り狂い御神床に祀ってある大黒様を抱えて私の部屋に持ってきました。私の母の霊璽も持ってきて投げてきました。長さ五十センチぐらいはあるわりと大きな大黒様です。私も驚きましたが、御神体を外して投げつけられなかったことは助かりました。大黒様は私の部屋で祀るしかないと思い、きれいな布を敷いて、その上に大黒様を置いて一晩私の部屋に置いていました。次の日仕事から戻ると父が大黒様を元の御神床に戻していました。