19「側頭部と頸部リンパ腺」 平成28年10月

山登りをした次の日、いくら動物霊の憑依によるせいだとはいえ、散々めちゃくちゃなことをされて私は脱力状態で疲れきっていて父とはしゃべる気にもなれませんでした。父も相変わらず私への怒りが収まらない状態でしたが、日中は大声を出すことはありませんでした。晩ご飯は妹が作ってくれましたが、父はそれを食べようとはせず、倉庫に行ってカップラーメンを食べていました。そして、居間の電気を消し私が自分の部屋に入ってすぐ父が玄関に入ってきて奇声をあげました。人間とは思えない恐ろしい狂人の奇声でした。そして、外で奇声をあげながら暴れだしました。私に対する怒りでいっぱいで狂っている父は今まで以上にめちゃくちゃな妄想を作り上げ卑劣なことを大声で叫んでいました。私と妹と二人がかりで暴れる父を家の中に連れて行きました。そんな暴れる状態であっても家の中に入る時には絶対に靴下を脱がないと入ることができない父は靴下を脱ぐ時だけは冷静になっていました。そして、靴下を脱ぐとまた怒鳴り狂っていました。父を布団に寝かせ、妹がそばで父に浄霊を取り次いでいましたが、父はずっと私への暴言を吐き続けていました。私がそばにいると父は暴れるので私は自分の部屋から父に浄霊をしました。いつものように額、みぞおち、お腹、延髄をイメージしながら浄霊しましたが、どうも父の精神状態は収まりませんでした。

そして、その日は側頭部も遠隔浄霊してみました。まず左側をやって特に何も感じなかったので今度は右側の側頭部を浄霊しました。そしたらあくびがずっと止まりませんでした。大収穫でした。父は私に言われて傷ついた言葉、腹が立った言葉、私の父への冷たい態度が発狂の元になっていますが、その記憶を操って暴れさせているのが動物霊なので、右側側頭部の浄霊で負の記憶を癒すことが大事なんだと思いました。妹がそばで浄霊している間は父はずっと私への暴言が止まらず、何度も奇声をあげていましたが、妹が浄霊をやめ父のそばを離れると父はすぐ寝てしまいました。父に憑依している狐霊が必死に浄霊を嫌がり暴れていたんだと思います。妹は父の額を浄霊したら寒気がしたと言っていました。次の日は父は精神状態も落ちつき、けろっとしていました。

その次の日、山登りで憑かれてしまった狐霊による発狂がなかなか収まらずどうすればいいのか分からなくなり、ネットで精神病の御教えを読みました。そこには浄霊の急所が「延髄、リンパ腺、額、脳天の奥」と書かれていました。原因は頸部リンパ腺だと思いすぐに庭にいる父へ向かって浄霊をしました。やはり急所はそこだったようで私はあくびが止まりませんでした。おかげで「警察に行こう。お願いします」と気違いのようにすごい勢いで同じことをずっと繰り返す狐霊による発狂が収まりました。精神病の浄霊の急所について、延髄だけでなく、首周り、頸部リンパ腺と書かれている御教えも何度も目にしていたのに頭から抜けていました。

山登りで憑依した狐霊とは別に父は元々いくつもの動物霊に憑依されていたんだろうと思います。父は発狂はせずともおかしな精神状態になってずっとぶつぶつ独り言のように私や親戚の悪口を言いつづける姿も何度も見ました。上機嫌な躁病のような状態で私や親戚の悪口を言っている時もありました。私が息子を連れて実家を出る前の今年の二月には発狂して怒鳴り狂っている時に父が「ケロケロ」と発したことがありました。おもわずカエルかと疑いました。御教えの中には憑依する動物霊の種類の中にカエルも書いてありましたが、カエルの霊による発狂というのは私が探した限りでは見当たらなかったので、あれは何だったんだろうと今でも不思議に思います。父が発狂しておかしなことを言っている時に私が「ほら、また妄想してる」と父を刺激するような言葉を口走ってしまったことがあって以来、父は発狂する時に「ほら」から変化して「きょらー」とか「きょらきょら」と大きな声で奇声をあげるようになっていました。「ケロケロ」と言ったのはその延長線上の言葉だったのかもしれませんが、わざと奇声をあげた様子ではなく、思わず口からついて出てきたかのような言葉のように見受けられ、おそらくは狐霊によるものだと思いますが、その時はもしかしてカエルの憑依なのかと疑問に思いました。