六月十八日です。三日前の十五、十六日は一泊二日で大分の宇佐神宮に行ってきました。今回もまた息子と妹と甥っ子と四人で行ってきました。
宇佐神宮参拝のきっかけは今月の初め頃妹からラインで宇佐神宮についてのサイトのURLが送られてきたことです。妹が神社参りに誘ってきたり神社の紹介をしてくるのは意味があってのことだと思っているので、最初は子どもたちが夏休みの頃に行ければいいなと思っていました。ですが、一週間ほど前ネットで宇佐神宮についていろいろ調べていくうちに早く行きたいという気持ちになり、大分なら土日に一泊二日で行けると思い、私と妹の仕事の都合を考えたら行けるのが十五、十六の土日となり、妹と話し合いこの日に行くことを決めました。六月十五日は地上天国祭の日で、我が家では月次祭や地上天国祭などの祭事は十一時から行うと決めているんですが、もうどうしてもその日に宇佐神宮に行きたいと思ったので、地上天国祭のお参りを早朝に行い出発することにしました。お金に余裕はなかったんですが、安い料金で一泊二食付きで温泉にも入れる宿を妹がネットで探しだしてくれて宿もすぐ決まりました。
朝六時半頃家を出発し、宇佐神宮に着いたのがちょうどお昼の十二時でした。先に昼食を済ませ境内をまわり始めました。私はこの宇佐神宮参拝の意味を数日間いろいろ考えていました。最初に妹が宇佐神宮についてのURLを送ってきた時に宇佐神宮と卑弥呼の関係についての話も送ってきたので、今回のこの宇佐神宮参拝の私にとっての重大事は卑弥呼に関することなのか、それとも八幡大神に関することなのか、それとも比売大神として祀られている三女神のことなのかと考えそれぞれネット検索をして数日間調べていたんです。ですが結局よく分からないまま当日を迎え宇佐神宮を参拝してまわっていました。
宇佐神宮には上宮と下宮があり、両方をまわり次に進むと八坂神社の前に辿り着きました。そして、その時甥っ子が「蛇がいるー」と慌て驚いていました。すぐ甥っ子のそばに行くと八坂神社の正面の向かい側にある水路付近に長さが一メートルぐらいある白蛇がいました。その白蛇はゆっくりゆっくりと石垣の隙間に入っていなくなりました。神社で白蛇を見るなんて縁起がいいですし、もしかして重大事はここだったのかと驚きました。
八坂神社といえばスサノオだと思い、八坂神社の鳥居をくぐる前に携帯で御祭神を確認しました。御祭神は素戔嗚尊で養蚕神社の天照大神が一緒に祀られているとありました。天照大神を祀る神社にはこれまでに何度も行っているので今回の重大事は素戔嗚尊のことなのか、それとも天照大神のことなのかとまた迷いました。そして古事記に書かれている天照大神と素戔嗚尊の関係と、ホツマツタヱに書かれている天照天皇と瀬織津姫と素戔嗚尊の関係が私の頭の中ではちゃんと整理できていなかったので、これはいったいどういうことなのかと私の頭の中はごちゃごちゃになっていました。そのあとも一通り宇佐神宮境内をまわりその日は別府の宿に泊まりました。
そして、次の日は宇佐神宮の奥宮、御許山の大元神社に行きました。山を登った所にその神社はあります。車で登山口まで行き、いざ山を登り始めようとしたら息子が山登りを嫌がりとても不機嫌になっていました。前日の宇佐神宮参拝も後半以降は息子はかなりくたびれて不機嫌になっていました。家でゲームをしたりマンガを読んだりユーチューブを見て過ごすことが何より好きな中学生の息子にとって神社参りや山登りは全く楽しいことではなく、山を登り始めたら音楽を聴きたいと言い出しました。やる気もなくだらだら歩いていた息子に対し私は「今から姫様に会いに行くんだよ」と声をかけましたが全然だめで、妹が「頂上まで行ったらワイファイ繋がるよ」と言ったら息子は大喜びして走って山を登りだしました。そんな嘘に乗せられてなんて単純な子なんだろうと思いました。そこからはもう息子も機嫌がよくなり元気よく山を登りました。
山を登りきり鳥居をくぐると右側に比売大神が祀られている大元神社があり、大元神社の拝殿の向かい側にはさらにまた鳥居があり、大元八坂神社と書いてありました。鳥居の奥を覗くと少し坂を上ったところに八坂神社がありました。御許山ではてっきり比売大神だけが祀られているものだと思っていたのにそこでもまた素戔嗚尊が祀られていたので驚きました。宇佐神宮では人も多くて祝詞を上げることはできませんでしたが、御許山の大元神社と大元八坂神社では天津祝詞を上げ、「今後の御神業のご協力をお願いいたします」と祈りました。
お参りが終わり自分達家族が大元神社前の鳥居をくぐり出て行こうとしたタイミングでちょうど男性が二人鳥居をくぐって入ってきました。鳥居を出てしばらくまっすぐ進み、右折する直前で神社の方から角笛のような楽器の音が聞こえてきました。これは神様への奉納だなと思いました。絶妙なタイミングで聴けたな、今回の神社参りの意味は素戔嗚尊に関することだったんだなと思いました。
御許山を下りたあとは子どもたちを楽しませるために城島高原パークに行きました。ジェットコースターもいくつか乗りましたが私と息子と甥っ子は怖くて同じものに何度も乗る勇気はなかったんですが、妹は木製コースターのジュピターに三回乗っていました。子どもたちを楽しませるために行ったのに一番楽しんでいたのは妹だったと思います。
夕方まで城島高原パークで遊んで高速道路で帰りました。行きも帰りも妹が車の運転をしてくれました。帰りの車の中でもこの二日間のことをいろいろ考えていました。高速道路で熊本を走っている時妹が「夕日が沈んだね」と言ったので窓の外を見ると、ちょうど太陽が沈んだあとで夕日の残像だったのか赤い少し横長の丸い形をした雲のようなものが見えました。真ん中に丶が入っているように見えました。そして、その景色を見る直前だったか見た直後にこの二日間で起こったことは素戔嗚尊の改心を意味するものだったんだと気づきました。御教えに素戔嗚尊は三代いてまだ改心していないのもあるとあります。その素戔嗚尊が改心してメシヤ様の御用をしていくというその知らせだったんだと思えました。良い天気に恵まれ意義のある二日間の旅でした。