八月五日になりました。今日は三週間前に行った神社参りの話を書きます。七月十五日は宮崎まで神社参りに行ってきました。また息子と妹と甥っ子と四人で行きました。その日は最初に都農神社へ行きました。都農神社は大国主を祀っているという話は妹から聞いており、特に何も調べずに行きました。都農神社に着くと大国主の他に素戔嗚尊も祀られていましたし、稲荷神社もありました。都農神社に行くことになったのも何かあるからだと思って境内をまわっていたんですが、境内の最後に愛宕神社に着きました。愛宕神社は優しい木々の中にあり別空間のようでした。愛宕神社の御祭神は火産霊命とありました。火の神カグツチのことだそうです。愛宕神社で天津祝詞を上げたあと黒いアゲハ蝶が出てきました。今日のこの都農神社参拝のメインはここだなと思いました。
都農神社境内を出たあとは車で少し移動し、都農神社の奥宮とされる瀧神社に行きました。御祭神は水の神高龗神とありました。そこでもまた黒いアゲハ蝶が出てきました。火の神、水の神と続けての参拝となったので今後の御神業で大きな働きをされていく神様なんだろうなと思いました。
その日はもう一つ速川神社にも行く予定でした。速川神社は祓戸四神が祀られている神社で、橋を歩いて渡った川の向こう岸にあります。橋のそばに車を停めて辺りを見回していたら甥っ子が「鹿がいるー」と叫びました。どうやら茂みの中に鹿がいたらしいんですが私と妹は見つけることができず、鹿はすぐいなくなってしまいました。すぐ動物を見つけ出す甥っ子には驚きました。せっかく行ったんですがその日は川の増水のため橋を渡ることができず速川神社の参拝ができませんでした。
せっかくここまで来て参拝できずに帰るのは嫌だなと思ったのとそこからもう少し先に速開都比売神社があると妹が言っていたので、そこに行くことにしました。速開都比売神社も橋を歩いて渡った川の向こう岸にありました。吊り橋を渡り少し歩いたところで今度は甥っ子が「猿がいるー」と叫びました。道の先を見ると本当に猿がいました。小さめの猿でした。こっちに向かってきたらどうしようと少しびくびくしていたんですが、その猿はしばらくこちらの様子を見たあと奥に消えていきました。
速開都比売神社の鳥居はちょっと変わっていて青い鳥居でした。ホツマツタヱによると速開都比売は天照大神の后の一人だったそうです。私は嫉妬や妬み、蹴落とし合い、殺し合いの女同士の醜い争いが起こる側室制度なんてものは恐ろしいと思いますし不快に思っているんですが、そもそも何人もの后をおく制度を始めたのが天照大神だったようで、国を治めるために各地の権力者の娘を后にするというのはその当時においては必要なことだったのかもしれませんが、今の時代では考えられないことですし、これが三千年の夜の時代のやり方だったんだろうなと思えます。当時の速開都比売はどんな心情でいたんだろうかとそんなことを考えながら参拝しました。
速開都比売神社の奥には気吹戸主神社もあり迫力のある瀧もありました。ホツマツタヱを読むかぎり祓戸四神の中で人間としての生活で一番いろいろあったのが速佐須良比売だと思うのでこの神様を祀る神社に参拝したいという気持ちがすごくありました。気吹戸主神社があるなら速佐須良比売神社というのもないものかと期待しましたがありませんでした。
最後にもう一度本殿の速開都比売神社にご挨拶をして帰ろうとしたら青い鳥居のある階段のところで横から何かがぼとっと落ちてきました。ヤモリが出てきたと思いました。妹は縁起がいいと喜び写真も撮っていました。あとで調べたらお腹の部分が赤かったのでヤモリではなくイモリだったんだと分かりました。スピリチュアル的にはヤモリよりもイモリの方が縁起がいいらしく、神社でイモリを見れたことに妹はさらに喜んでいました。最後に出てきたイモリは見送りをしてくれたのかなと思いました。速佐須良比売にも参拝したいという思いがすごくあったんですが、速開都比売神社では祓戸四神と他に伊勢大神、猿田彦、天細女命も祀られているそうなので、私の想いは速佐須良比売にもちゃんと届いていたのかもしれません。
祓戸四神は毎日朝拝で奏上する天津祝詞にある祓戸大神ですが、この祓戸大神を祀る神社に参拝に行くことになったのも何か意味があってのことだったんだろうと思いネットで調べてみました。祓戸大神の一柱瀬織津比売は雨の神、速開都比売は嵐の神、気吹戸主は風の神、速佐須良比売は地震の神なんだそうです。気象を司るのも災害が起きるのも龍神の働きですが、そのそれぞれの役割の頭領となるのが祓戸四神なんだろうと思います。祓戸大神は人間個人の禍事罪穢を祓い清めてくださる働きと霊界に溜まった汚濁の清掃としての働きと両方を司っているようです。
先月宮崎に行った時には速川神社には行くことができなかったんですが、今月また家族で宮崎に行く予定があります。その時に速川神社にも行く予定です。これから大きな働きをされていく祓戸大神にしっかりと参拝してこようと思っています。