90「負の記憶、側頭部の浄霊」 平成29年12月

十二月十一日、その日も朝父はおかしなことを言い出しました。母方の祖父母の家の風呂場に関することです。私が二十年以上も前に祖父母の家の風呂場のことでたった一度だけ父に漏らした一言を持ち出してきて祖父母の悪口を言い出しました。そして、私が祖父母の悪いところを受け継いでいるとおかしなことを言いました。相変わらず毎日毎日父は頭の中に昔のことが蘇ってくるようで、人を責めることばかり口にします。ただ、おかしなことを口にするもののその日の朝は大声で発狂はしませんでした。支配する動物霊の力がだいぶ弱まっているのが分かりました。

その日の朝は父が動物霊に負の記憶を操られなくなるように側頭部の浄霊をしました。私は以前左側の側頭部の浄化をいただいています。それまで私は幼少期からの楽しかったことや嬉しかったことの記憶はほとんど覚えておらず、悲しかったこと、怖かったこと、辛かったことの記憶ばかりが残っていました。それが側頭部の浄化をいただいてからは楽しかったことや嬉しかったことの記憶もたくさん残せるようになりました。おそらく父も私と同じように側頭部に毒素があり、腹が立ったこと、辛かったこと、悲しかったこと、屈辱だったことばかりが記憶に残っており、それを動物霊に操られてしまっているんだと思います。

十二月十五日、その日仕事から帰ると父は居間でまたおかしなことを言っていました。独り言でぶつぶつ言っていただけだったんですが、しばらくするとまた感情が爆発してしまったようで、また玄関の戸を開け、わざとご近所に聞こえるように大声で怒鳴り出しました。その日は今まで口にしたこともなかった二十五年も昔に起こった出来事を持ち出して怒鳴ったりもしていました。その日の発狂も今までのとてつもなく恐ろしい発狂に比べればだいぶましではありました。邪神に操られて大声で怒鳴る父を見て、父のことを哀れに思いました。家の中に入ってきた父と言い合いになり、蹴られたり、手を掴まれて私の指をへし折ろうとしてきたり、わざと爪で手の皮をえぐられたりしました。父の私への怒り憎しみはいつまで経ってもなくならず、毎日毎日私に対する怒り、親戚に対する怒り、近所の方に対する怒りにばかり頭の中が支配されている父に本当にうんざりしました。