82「伯父の先祖を祀る」 平成29年11月

我が家の先祖の墓と伯父の先祖の墓は隣に並んであります。墓参りに行くたびに伯父の先祖の墓にも善言讃詞を上げて供養させてもらってはきましたが、それだけではだめだと、早く伯父達が先祖を正しく祀ってくれなくてはだめだと悩んでいました。そして、それが父の精神病とも関係があるなら本当に困ります。伯父の先祖と私は直接関係がないのに、なぜ私がこんなに苦しめられるんだろうと思いますが、その原因を考えたら納得がいきました。前世、もしくはこの三千年の夜の時代の中で伯父の先祖と私が今以上に近い関係で、そして私が苦しめてしまったんだとしたら、それが私に返ってきたんだと思えます。そう考えたらどうにかして早く祀らなくてはだめだと思いました。そして、伯父や伯父の兄弟がまだまだそれができる状態でないのであれば私が祀ろうと思いつきました。

そう思いついたのが十一月十六日の体験談を作成していた時で、その日の夜『○家先祖代々之霊位』と薄い板にペンで自分で書き、メシヤ様にこのやり方で供養させていただけるようにお祈りし、自分の部屋で祀っている母方の先祖の位牌と一緒に並べ善言讃詞を上げました。父が発狂して母方の先祖の仏壇を壊してしまったので母方の先祖の位牌は私の部屋の棚の上に置いて祀っている状態です。そこへ一緒に父方の伯父の先祖も祀ることにしました。簡易な祀り方ではありますが、供養ができるようになりまた一つ問題が解決できたと思えました。善言讃詞を上げた直後父はまた発狂して伯父の兄弟の名前を出しました。ただいつもと違ったことは、伯父には弟が三人いるんですが、父が名前を出すのはいつも伯父と伯父の弟二人だけです。その時初めてもう一人の弟の名前も出しました。一人一人確認するかのようにゆっくり名前を言い、そのあとは落ち着いていました。

次の日の十一月十七日も父の精神状態は最悪でした。おそらく昼間からお酒を飲んでいたんだろうと思いますが、発狂して庭でも家の中でも大声で叫んでいました。玄関の壁も殴って穴が空いていました。庭で私のことを大声で叫んでいたので父に近づくと父はさらに怒り狂って「おまえを殺してやる」と言って倉庫から農作業用の大きなスコップを持ってきて私の首に突き付けてきました。力は入れてはきませんでしたが、首に突き付けられたことに私も腹が立ち、奪い取ったあと私も怒りを抑えきれずスコップを地面に叩きつけました。

その日の父はいつもとは全く違っていました。いつものような勢いのある強い力もなく、顔はまるで老いぼれた廃人のようでした。目の色も違っていました。あとあと考えるとその時の発狂はいつもの動物霊による発狂ではなく、おそらく老人の人霊の憑依による発狂だったんだろうと思います。前日に伯父の先祖を祀ったことと関係があったんだと思います。私を殺そうとしたということは私が伯父の先祖を祀ったことをよく思わない老人の霊、伯父の先祖に怨みをもつ老人の霊の憑依だったんじゃないかと思えます。父のいつもとは全く違う廃人のような姿での発狂はその日だけで終わりました。伯父の先祖もいろいろと罪穢れが多かったのかもしれません。十一月二十日現在、伯父の先祖の救いのため夜毎日善言讃詞を上げています。父は相変わらず伯父、伯母への暴言は吐きますが、伯父の兄弟の名前を出して大声で叫ぶことはなくなりました。父が海幸彦、山幸彦のどちらかであるなら伯父の先祖は何かしら繋がりがあるんじゃないかと私には思えます。もしもそうなら私が伯父の先祖を祀ることも当然のことだとも思えます。

伯父の兄弟の家には行ったことがないので、先祖をどのように祀っているのかは分かりません。もしかしたら祀り方自体には問題はなかったのかもしれません。ですが、ただ祀っているだけの状態とメシヤ様が作られた善言讃詞を上げて供養するのとでは雲泥の差があります。善言讃詞には地獄の霊を救っていただける力があります。霊界のことを考えると、伯父の先祖に限らずどこの家の先祖もメシヤ様が作られた善言讃詞による救いを求めているんだろうなと思えます。